屋根は外壁に比べて温熱的に非常に過酷な部分であり、
真夏の金属屋根表面は靴裏のゴムを溶かすほどの温度になることがあります。
この部分の断熱施工をきっちり行い、気密を確保することがその後の家の性能、快適性を左右すると言っていいでしょう。

屋根面の断熱方法としては屋根断熱と天井断熱があります。

その名の通り、屋根断熱は屋根面の勾配部分で気密性、断熱性を確保する工法。
天井断熱は、室内の天井面で気密性、断熱性を確保する工法であり、この２つの工法の違いをまとめたいと思います。

屋根外断熱

屋根断熱は、屋根外で断熱をとる方法と屋根内で断熱をとる方法に分けることができます。
屋根外断熱は、屋根野地板の上で断熱層、空気層をとるので屋根構造が何重にもなり、断熱種類の選定にも注意が必要です。
屋根下地の材料、断熱材共にコストが高くなり、屋根構造も複雑になるため屋根仕舞いまでの工期も要します。
しかし、屋根野地板のラインで気密がとりやすく、施工技術に頼らずとも性能がでやすい工法でもあります。

屋根内断熱

屋根内断熱は、野地板を張ったその下に空気層→断熱層→気密層をとっていく工法です。
屋根の勾配面に対して下から施工するので、「高い施工技術」、「丁寧な施工」、「深い気密、断熱への知識」があれば、割と安価に屋根面での断熱施工が可能になります。
そのどれかが不足していると感じた場合は、高価ですが現場発泡系の断熱材で気密性、断熱性をとる方法をお勧めします。

長くなったので次回につづきます！