新築住宅を検討されている方から、
「太陽光発電は付けたほうがいいですか?」
「蓄電池も一緒に設置したほうがいいのでしょうか?」
といったご質問をいただくことがあります。
電気代が高くなっていることもあり、
太陽光発電への関心は高まっています。
ただ、以前と今では、
太陽光発電を設置する目的が大きく変わってきました。
太陽光発電は、電気を売って稼ぐ設備から、自分の家で使う電気をつくる設備へ。
今回のYouTubeでは、
新築住宅の太陽光発電と蓄電池について、
設計・施工・メンテナンスの視点からお話ししています。
家づくりの仕事に携わって早二十数年。
現場監督からスタートしたキャリアも、
営業・設計・アフターメンテナンス・工務店経営まで。
より良い家づくりを実現するために、日々学びながら取り組んでいます。
以前の太陽光発電は、
発電した電気を電力会社に売ることで、
設置費用を回収するという考え方が中心でした。
しかし、売電価格は以前より下がっています。
一方で、太陽光パネルの導入費用も下がってきました。
そこで大切になるのが、
発電した電気をどれだけ自分の家で使えるかという考え方です。
昼間に発電した電気を家庭で使えば、
その分だけ電力会社から購入する電気を減らせます。
今後の太陽光発電は、売電収入だけではなく、
電気代の削減効果も含めて判断することが重要になってきます。
太陽光発電というと、発電容量や設置費用に目が向きがちです。
もちろん、それらも大切ですが、
住宅をつくる立場として気になることがあります。
それは、屋根への設置方法と、将来のメンテナンスです。
太陽光パネルは長期間使用する設備です。
その間には、パワーコンディショナーの交換や、
屋根の点検・補修が必要になる可能性があります。
また、屋根にパネルを固定する方法によっては、防水上の注意点も変わってきます。
私自身、屋根の防水性能を長く維持するという観点から、
屋根材に穴を開けない設置方法を重視しています。
今回の動画では、パネルの保証年数や発電効率だけでなく、
こうした施工方法についても解説しています。
太陽光発電とセットで検討されることが多いのが、家庭用蓄電池です。
昼間に発電した電気を蓄えて、夜間に使用する。
仕組みとしては非常に合理的です。
ただし、現時点では蓄電池の導入費用も大きく、
電気代の削減だけで設置費用を回収できるかは慎重に考える必要があります。
停電時の備えとしての価値もありますが、
経済性と防災性は分けて考えたいところです。
また、電気自動車を家庭用の電源として活用する「V2H」という選択肢もあります。
今すぐ蓄電池を導入するのか。
将来の価格変化を見ながら検討するのか。
電気自動車との組み合わせを考えるのか。
暮らし方や車の使い方によっても、適した選択は変わってきます。
太陽光発電の大きな魅力のひとつが、
停電時にも条件が整えば電気を使えることです。
ただし、災害時に必ず安全に使用できるというわけではありません。
大きな地震で建物や配線が損傷した場合、
日光が当たる太陽光パネルは発電を続ける可能性があります。
損傷した配線などが火災や感電の原因になることもあるため、
非常時の取り扱いには注意が必要です。
防災設備としてのメリットだけでなく、
こうしたリスクも理解したうえで採用を判断していただきたいと思います。
住宅は建てて終わりではありません。
太陽光発電も同じで、設置した瞬間の費用対効果だけでなく、
その後の修理や交換、撤去・処分まで考えておく必要があります。
太陽光発電を付けるべきか。
蓄電池は必要なのか。
どんな施工方法を選ぶべきなのか。
今回のYouTubeでは、それぞれの判断材料を一級建築士の視点からお話ししています。
これから新築を検討される方はもちろん、
すでに太陽光発電を設置されている方にも参考になる内容です。
ぜひご覧ください。
【YouTubeリンク】太陽光は得なのか損なのか|固定買取が終わったあとの売電価格と、蓄電池をまだすすめない理由