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2026.10.06快適に生活するための工夫

子育てにはリビング階段が正解?間取りで考えたいメリット・デメリット

 

 

 

子育て世帯の家づくりで、

長く人気が続いているのが「リビング階段」です。

 

 

 

玄関から自分の部屋へ直接上がるのではなく、LDKを通って2階へ上がる。

 

 

「子どもが帰ってきたことが分かる」

 

「出かけるときにも顔を合わせやすい」

 

 

そんな理由から、

子育てにはリビング階段がいいと考える方も多いと思います。

 

 

 

 

ただ、実際の暮らしを考えると、

リビング階段にもメリットだけではありません。

 

 

 

家づくりの仕事に携わって早二十数年。
現場監督からスタートしたキャリアも、

営業・設計・アフターメンテナンス・工務店経営まで。

より良い家づくりを実現するために、日々学び続けています。

 

 

 

今回は「子育てと間取り」という視点から、リビング階段について考えてみます。

 

 

 

 

 

 

リビング階段が人気になった理由

 

 

 

少し前までの住宅では、

玄関近くの廊下に階段があり、

そのまま2階へ上がれる間取りも一般的でした。

 

 

 

 

この間取りだと、子どもが学校から帰ってきて、そのまま自分の部屋へ。

 

 

親がキッチンやリビングにいると、

帰ってきたことに気づかないこともあります。

 

 

 

その点、リビング階段なら、

 

 

  • 帰宅したことが分かりやすい

 

  • 外出するときにも気づきやすい

 

  • 自然に家族が顔を合わせる

 

 

 

  • 「おかえり」「いってらっしゃい」が生まれやすい

 

 

というメリットがあります。

 

 

 

 

特に子どもが小さいうちは、

家族の気配を感じられる間取りとして魅力があります。

 

 

 

だからこそ、子育て世帯の家づくりでは長く人気が続いているのだと思います。

 

 

 

 

でも、LDKを通るからこその問題もある

 

 

 

一方で、リビング階段の暮らしを考えていると、別の面も見えてきます。

 

 

 

玄関からLDKに入り、そこから階段を上がるということは、

学校や外出先から持ち帰った荷物が、一度LDKへ入ってくるということです。

 

 

 

ランドセルやカバン、上着、帽子。

 

 

 

買ってきたものや趣味の道具なども、

とりあえずリビングやダイニングに置いてしまいやすい。

 

 

 

そのまま自分の部屋へ持って上がればいいのですが、

これがなかなか難しいものです。

 

 

 

「あとで持って上がろう」が積み重なって、

ダイニングの椅子やソファ、リビングの一角が荷物置き場になることもあります。

 

 

 

リビング階段は家族との接点をつくりやすい反面、

家族それぞれの私物と共有スペースとの境界が曖昧になりやすい間取りとも言えます。

 

 

 

 

「リビング階段かどうか」だけで考えない

 

 

 

では、子育てにはリビング階段と廊下階段のどちらがいいのか。

 

 

 

私は、階段の位置だけで正解を決める必要はないと思っています。

 

 

 

大切なのは、帰宅してから自分の部屋までの動線をどうつくるかです。

 

 

 

例えばリビング階段を採用するなら、

 

 

  • 玄関近くに上着を掛ける場所をつくる

 

  • ランドセルや通学カバンの定位置を決める

 

  • LDKへ入る前後にファミリークローゼットを配置する

 

  • 充電が必要なタブレットなどの置き場所を決める

 

  • 2階へ持って上がるものと1階に置くものを整理する

 

こうした収納計画まで一緒に考えることで、

リビング階段のデメリットはかなり変わります。

 

 

 

 

逆に廊下階段でも、

家族が自然に顔を合わせられる工夫はできます。

 

 

 

 

階段だけを切り取って「子育てにはこちら」と決めるのではなく、

玄関、収納、LDK、洗面、子ども部屋までを一つの生活動線として見ることが大切です。

 

 

 

 

子どもは成長するという視点も忘れずに

 

 

 

 

もう一つ考えておきたいのが、子どもの成長です。

 

 

家を建てたときには小学生だった子どもも、

10年後には高校生や大学生になっているかもしれません。

 

 

 

小さい頃はいつも家族と一緒に過ごしていても、

成長すれば一人で過ごす時間も増えていきます。

 

 

 

友達を家に呼ぶこともあるでしょう。

 

 

 

そのとき、必ずリビングの真ん中を通らなければ自室へ行けないことが、家族にとって良いのかどうか。

 

 

 

これは家庭によって考え方が違います。

 

 

 

家族のコミュニケーションを間取りだけで解決しようとするのではなく、

適度な距離感やプライバシーも含めて考えておくことが大切です。

 

 

 

 

 

間取りは「今の子育て」だけで決めない

 

 

 

 

子育て世帯の間取りを考えると、

どうしても「今の暮らし」が中心になります。

 

 

 

もちろん今の生活は大切です。

 

 

 

ただ、住宅は子育てが終わってからも長く使います。

 

 

リビング階段にするか、廊下階段にするか。

 

 

どちらにもメリット・デメリットがあり、それだけで良い家、悪い家が決まるものではありません。

 

 

 

私なら階段の位置だけではなく、

 

 

「帰ってきたら、どこで靴を脱ぎ、上着を脱ぎ、カバンを置き、手を洗い、どこで過ごし、どこから自分の部屋へ行くのか」

 

 

まで順番に考えます。

 

 

 

 

間取り図の上で人を歩かせてみるようなイメージです。

そして、5年後、10年後に子どもが成長した姿も想像してみる。

 

 

 

子育てしやすい家とは、

単に子どもの様子が見える家ではなく、家族それぞれが自然に片付けられ、

ほどよく顔を合わせ、成長に合わせて距離感も変えていける家なのではないでしょうか。

 

 

 

これから間取りを考える方は、

「リビング階段にするか」だけでなく、その前後の生活動線まで一緒に考えてみてください。

 

 

 

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