最近は朝晩が少し肌寒くなり、
お風呂の温かさがありがたい季節になってきました。
そんなタイミングで、
先日は関西電力の方と太陽光発電に関する打ち合わせがありました。
今回の話を聞きながら、
改めて考えたのが「これからの高性能住宅では、電気をどうつくるかだけでなく、どう使うかが大切になる」ということです。
その中でも注目したい設備が「おひさまエコキュート」です。

エコキュートといえば、
これまでは電気料金の安い深夜にお湯を沸かして、
翌日に使うという考え方が一般的でした。
ところが、太陽光発電を搭載する住宅が増え、
電気料金や売電を取り巻く環境も変わってきました。
そこで登場したのが「おひさまエコキュート」です。
仕組み自体は従来のエコキュートと同じで、
空気中の熱を利用して効率よくお湯をつくります。
大きな違いは、お湯を沸かす時間帯です。
つまり、屋根で発電した電気を売るのではなく、
自宅のお湯づくりに利用するという考え方です。
ただし、雨の日や発電量が不足する場合には、電力会社から購入した電気も使用します。
太陽光だけでお湯をつくれる設備というわけではありません。
家づくりに携わって二十数年。
現場監督から設計、アフターメンテナンスまで経験してきましたが、
住宅の省エネ性能を考えるうえで大切なのは、個々の設備の性能だけではないと感じています。
断熱性能を高めることで、冷暖房に必要なエネルギーを減らす。
さらに、太陽光発電によって購入する電気を減らす。
そして、おひさまエコキュートで昼間の余剰電力を給湯に利用する。
こうした組み合わせによって、住宅全体のエネルギー消費を考えられるようになります。
高断熱住宅だからエコキュートの効率が直接高くなるということではありません。
断熱でエネルギーの需要を減らし、太陽光と給湯設備で電気の使い方を最適化する。
この組み合わせに意味があります。
特に給湯は、
住宅のエネルギー消費の中でも無視できない部分です。
冷暖房だけでなく、毎日使うお湯まで含めて考えることが、
これからの省エネ住宅には必要だと思います。
今回の関西電力との打ち合わせでは、
グループ会社による定額型の太陽光発電サービスについても紹介を受けました。
太陽光発電の導入方法も、
従来の設備購入だけでなく、さまざまな選択肢が増えてきています。
ただ、気になるのは導入時の費用だけではありません。
契約期間中の条件や、将来の設備更新、
住宅を長く使ううえでの維持管理まで含めて考える必要があります。
太陽光発電も同じです。
以前は売電収入が大きな魅力でしたが、
これからは発電した電気を自宅で有効に使うことが、ますます重要になります。
例えば、昼間に余った電気をお湯という形で蓄えておけば、
夜に使うお湯のために購入する電気を減らせる可能性があります。
ただし、売電価格、電気料金、発電量、給湯量によって経済効果は変わります。
単純に「おひさまエコキュートの方が必ずお得」とは言えません。
高性能住宅でおひさまエコキュートを検討するなら、
次のような点を確認しておきたいところです。
また、通常のエコキュートでも、
機種によっては太陽光発電に合わせて昼間に沸き上げる機能があります。
おひさまエコキュートという名称だけで選ぶのではなく、
実際の運転方法や機能を比較することが大切です。
住宅の断熱性能や耐震性能は、
建てた後に簡単に変更できるものではありません。
一方で、給湯器や太陽光発電の関連機器は、
長く暮らす中で更新する時期がやってきます。
だからこそ、住宅そのものの基本性能をしっかり確保したうえで、
設備は交換やメンテナンスまで見据えて選びたいところです。
今回の関西電力との打ち合わせも、
そうした考え方を整理するよい機会になりました。
新しい設備やサービスは次々と登場しますが、
大切なのは最新の商品を採用することではなく、その家の暮らし方に合っているかどうか。
高性能住宅は、断熱性能の数字だけで完成するものではありません。
太陽の光を取り入れる設計、夏の日射を遮る工夫、
太陽光発電、給湯設備、そして日々の暮らし方。
それぞれをバランスよく考えることが、
長く快適に暮らせる家づくりにつながるのだと思います。
神戸・明石・阪神間で太陽光発電を取り入れた注文住宅を検討されている方にも、
給湯設備まで含めた家づくりの参考になれば幸いです。