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2026.11.07建築材料|自然素材

新築なのに床がきしむのは欠陥?無垢材の伸縮と施工不良の見分け方

 

 

 

 

新築の家に住み始めて、床を歩くと「ギシッ」「ミシッ」と音がする。

せっかく新しい家を建てたのに、床から音がすると気になるものです。

 

 

 

「これって施工不良なのでは?」

 

「建物の構造に問題があるのでは?」

 

 

そんな不安を感じる方もおられると思います。

 

 

 

 

ただ、床鳴りにはいくつかの原因があり、

音がするからといって、必ずしも欠陥住宅というわけではありません。

特に木造住宅では、木材の性質や季節による湿度の変化が関係することもあります。

 

 

 

 

現場監督から家づくりに携わり、

建てた後のアフターメンテナンスも経験してきましたが、

床鳴りは音だけで原因を判断するのが難しい現象のひとつです。

今回は、新築住宅の床鳴りについて、その原因と確認しておきたいポイントを整理してみます。

 

 

 

 

 

 

 

新築住宅でも床がきしむことはある

 

 

 

 

床鳴りとは、床の上を歩いたときなどに

「ギシギシ」「ミシミシ」「パキッ」といった音が発生する現象です。

 

 

 

木造住宅では、床材だけでなく、

その下にある合板や根太、大引、梁など、複数の部材によって床が構成されています。

床に荷重がかかると、それぞれの部材がわずかに変形したり、接触部分で動いたりすることがあります。

 

 

 

その際に部材同士がこすれることで、音が発生する場合があります。

 

 

 

また、木材は湿度によって膨張・収縮する性質を持っています。

特に新築後は、木材や室内環境の含水状態が変化する過程で、床鳴りが生じることもあります。

つまり、新築住宅で床鳴りがすること自体は、必ずしも施工不良を意味するものではありません。

ただし、原因によっては補修が必要な場合もあるため、音の発生状況を確認することが大切です。

 

 

 

 

無垢フローリングは季節によって動く

 

 

 

 

無垢材のフローリングは、

天然木ならではの質感や足触りが魅力です。

一方で、木材は周囲の湿度に応じて水分を吸収したり放出したりするため、寸法が変化します。

 

 

 

一般的には、湿度が高い時期には膨張し、

乾燥する時期には収縮する傾向があります。

 

 

 

 

そのため、冬場に床材同士の隙間が目立ったり、

季節によって床鳴りの状態が変化したりすることがあります。

 

 

 

 

また、床材同士や下地との接触部分で摩擦が生じると、歩いたときに音がする場合もあります。

ただし、無垢材だから床鳴りが起きても仕方がない、というわけではありません。

 

 

 

 

樹種や含水率、施工方法、

下地の状態などによっても状況は変わります。

自然素材の特性として許容できる変化なのか、

補修が必要な状態なのかを見極めることが重要です。

 

 

 

 

 

床鳴りの原因は床材だけとは限らない

 

 

 

 

床鳴りが発生すると、

どうしても表面のフローリングに目が向きます。

しかし、実際には床下地や構造部分が関係していることもあります。

 

 

 

 

代表的な原因としては、次のようなものがあります。

 

 

  • フローリング同士の摩擦

 

  • フローリングと下地材の接触や浮き

 

  • 床下地の固定不足

 

  • 釘やビスと木材の摩擦

 

  • 根太や梁などの接合部分の動き

 

  • 木材の乾燥収縮による隙間の発生

 

例えば、床材と下地の間にわずかな浮きがある場合、

歩くたびに上下方向の動きが生じ、音が発生することがあります。

 

 

 

 

また、下地材の固定が十分でなければ、

荷重がかかった際に部材が動いて音が出る場合もあります。

こうしたケースでは、表面のフローリングだけを補修しても改善しないことがあります。

床鳴りの対策で大切なのは、音を止めることよりも、まず原因を特定することです。

 

 

 

 

 

床鳴りがしたときに確認したいポイント

 

 

 

 

床鳴りが発生した場合、

すぐに大がかりな補修が必要になるとは限りません。

まずは、どのような条件で音が出るのかを確認してみてください。

 

 

 

 

1. いつも同じ場所で音がするか

 

 

特定の場所を踏んだときだけ音がする場合は、

その部分の床材や下地の状態が関係している可能性があります。

一方で、広い範囲で音が発生している場合は、

床全体の構成や施工状態なども含めて確認する必要があります。

 

 

 

 

2. 季節によって音が変わるか

 

 

冬の乾燥した時期だけ音がするのか、夏場にも同じように発生するのか。

季節による変化がある場合は、木材の伸縮が関係している可能性があります。

ただし、季節によって変化するからといって、必ずしも問題がないとは限りません。

 

 

 

 

3. 床に沈み込みや大きな変形がないか

 

 

音だけでなく、歩いたときに床が大きく沈む、

床が傾いている、以前より変形が進んでいるといった場合は注意が必要です。

下地材の劣化や固定不良、構造部材の問題などが関係している可能性もあります。

特に床の沈み込みが進行している場合は、早めに住宅会社へ相談することをおすすめします。

 

 

 

 

床鳴りの補修は原因によって変わる

 

 

 

床鳴りの補修方法は、原因や床の構造によって異なります。

例えば、床材同士の摩擦が原因であれば、

その接触状態を調整することで改善する場合があります。

下地の固定不足が原因であれば、適切な方法で固定を補強する必要があります。

 

 

 

 

また、床下から作業できる住宅では、

下地や構造部材の状態を確認しながら補修できる場合もあります。

一方で、床材を一部撤去しなければ原因を確認できないケースもあります。

 

 

 

 

注意したいのは、原因が分からないまま床にビスを打ったり、接着剤を注入したりしないことです。

 

 

 

 

一時的に音が止まっても、

根本的な原因が残っていれば再発する可能性があります。

また、床暖房や配管がある場所では、

不適切な補修によって別の不具合を起こすおそれもあります。

まずは施工した住宅会社に状況を確認してもらうのがよいと思います。

 

 

 

 

家は完成してからも変化していく

 

 

 

木造住宅は、完成した瞬間からまったく変化しないものではありません。

木材は周囲の温度や湿度に応じて変化しますし、

日々の生活によって建物にはさまざまな荷重がかかります。

 

 

 

特に自然素材を使った住宅では、

木材の収縮や隙間など、時間とともに変化する部分があります。

大切なのは、そうした自然な変化と、

施工上の不具合や補修が必要な状態をきちんと区別することです。

 

 

 

住宅会社を選ぶ際にも、完成時の仕上がりだけでなく、

住み始めてからの不具合にどのように対応してくれるのかを確認しておきたいところです。

床鳴りのような小さな現象でも、

原因を調べ、必要に応じて補修し、その後の状態を確認する。

そうした積み重ねが、長く安心して暮らせる家につながっていくのだと思います。

 

 

 

 

新築住宅で床鳴りが気になった場合は、

音がする場所や時期を記録し、まずは施工した住宅会社に相談してみてください。

音だけで欠陥と決めつける必要はありませんが、

反対に「木造だから仕方がない」と放置するのも適切ではありません。

 

 

 

 

原因を確認し、必要な対応を判断すること。

それが、住まいを長く大切に使っていくための基本だと思います。

 

 

 

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