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2013.10.25オガスタの建築思想

木造住宅の床構造について

住宅の構造計算の多くは壁量計算という簡易的な計算方法でなされている場合が多いです。
これで建築基準法上の確認申請は問題ありません。
しかし、単純に住宅の壁の量によって構造計算の合否が出されるために、簡単な形状の建物ならまだしも、開放感の大きい建物や、形状が複雑であったりすると簡易な壁量計算では100%安全といいきることができません。
ですので、オーガニックスタジオ兵庫では3階建以上の木造住宅では義務となっている「許容応力度計算」という計算法を用いて構造計算を行っています。

 

「許容応力度計算」とは、柱1本1本、梁1本1本、壁の面材、金物にいたるまで計算する方法です。
弱い部分の補強が可能で信用性の高い計算方法と言えます。

 

この計算方法でいく場合、壁面の耐力壁に関しては国の認定制度により、いろいろな壁構造により弱点補強が可能です。
しかし、床の水平構面に関しては決まった認定制度はなく簡単な仕様規定により計算されています。
各メーカーが独自に耐力試験を実施し、個別に認定をとっているものもあります。

 

仕様規定でいくと、根太なしで構造用合板t24,28の4周を構造釘で止める方法でも3.0倍での計算となります。
今回紹介したいのは、ネダノットというビスで水平構面の耐力をとる方法です。
もちろん、個別認定を取っていて構造計算で実際に使える数値となってきます。

 

ネダノット

 

このビスを用いると止め付け方によっては最大5.0倍の耐力で計算することができます。
さらに、ビスの弱点として、釘のような粘りがなく折れやすいといったことがあるのですが、特殊な加工がなされており非常に折れにくいものとなっています。

 

ビスですので釘と比較しても締め付けが強く、床鳴り対策にも効果を発揮してくれそうです。
まずは、2階床構造での使用を検討してみようと思います。

 

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