神戸・メリケンパークにある
巨大な赤い鯉のオブジェ「フィッシュダンス」。
高さ約22m、港町の空に向かって跳ね上がるその姿は、
一度見たら忘れられない存在感です。
この作品を手がけたのは世界的建築家の フランク・ゲーリー。
後にグッゲンハイム美術館ビルバオなどを設計する巨匠ですが、
その初期の象徴的作品のひとつが、ここ神戸にあります。
設置場所はメリケンパーク。
1987年、神戸港開港120周年を記念して建てられました。
家づくりの仕事に携わって早二十数年に、
現場監督~スタートしたキャリアも、
営業、設計、アフターメンテナンス、工務店経営と、
日々学びながらより良い家づくりを実現するために奮闘中!!
ご興味のある方は過去ブログも
遡って読んでいただければ大変嬉しいです!!!

このフィッシュダンス、建築というより「都市彫刻」。
デザイン優先の大胆な造形は、まさにバブル期の攻めの象徴です。
先日、所用があり近くを通りましたが、
年代相応に傷みがあり仕事柄気になるのが
「メンテナンス」。
海沿い立地=塩害リスク。
金属構造物は、塩分による腐食との戦いになります。
さらに赤い塗装は紫外線の影響を受けやすく、
色あせや塗膜劣化が起こりやすい。
巨大な構造物ですから、内部鉄骨や接合部の点検も欠かせません。
つまり
デザインは一瞬で人の心を掴みますが、
維持管理は何十年も続きます。
これは住宅でも同じです。
・海沿いの家なら外壁材は何を選ぶか
・軒の出をどう取るか
・メンテナンス周期を前提にした設計になっているか
「かっこいい家」だけでは足りない。
「長く守れる家」であることが本当の設計力だと私は思います。
神戸の赤い鯉は、
攻めのデザインと守りの設計、
その両方を考えさせてくれる存在です。
つくることと守ること。
そのバランスこそが、
本当に豊かな建築なのかもしれません。