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2016.10.27住宅業界のあれやこれや 家づくり計画|住宅の見積書・資金計画について考える

注文住宅と量産住宅の見積の違いについて知ろう!

 

家づくりのベースとなる見積業務とは、

 

昨日は一日事務所で計画中の住宅の見積作業を行っていました。
一日行うと今でも数字が頭の中を回っていたりします。
この家の御見積というと、もちろんいくらかかるのか?
その金額というが気になるところでしょうが、
それ以上に、その後の家づくりのベースとなる大切なものなのです。

 

住宅見積とは、文字通り図面から建築に必要なものを、
ひとつひとつ拾い出していき、積み上げていくという作業です。
その家に使われる柱1本から窓ガラス1枚まで物を価格に変換していく気の遠くなるような作業、
毎回、住宅の見積を行うとA4用紙40枚~多ければ60枚いった明細に積み上げられていきます。

 

手間のかかる注文住宅の見積作業。

 

特に注文住宅で建築を考えられている場合などは、
いろいろなこだわりを住宅に反映していきたいものです。
もちろん、プラン段階や設計段階で十分に考えんで計画をするのですが、
やはり、最終現場の進行で、やはりこうしたいというように考え方が変わることや、計画計画変更したい部分も少なからず出てきます。
その時にこの見積をベースとして変更をしていくものとなるのです。

 

家の価格

 

知っておきたい注文住宅と量産住宅の見積の違い。

 

日々進化するコンピューターの発達にともなって、いろいろな作業を人の代わりに作業を行ってくれるようになりました。
住宅の見積作業も例外なく、かなり便利なソフトや人の代わりにコンピューターが作業を代行しもらえる部分なども増えてきています。
しかし、本当の注文住宅となると、
家々によって違う間取り、仕上げ部材、空間構成など、
まだ現実していない完成形を予想しながら見積する必要があり、
熟練した建築技術者の知識や経験による部分ないと難しいところがあります。

 

それに対して量産住宅と言われる、
建売住宅であったり、間取りの決まっている企画住宅、ハウスメーカーなどは、
膨大な実績、企画プランの中から、
実際に建築されたプランで提案をするため、
施工実績からの価格設定をすればよいだけで、
時期によってかわってくるようなものの価格を反映させれば完成です。
極端な話では素人でもバックデータから見積をつくることができてしまいます。

 

ハウスメーカーなど早いところだと、
土地のデータをもらってから、プラン、概算見積提出まで3日とかかりません。
圧倒的な実績をバックデータとして提案している強みとも言えますが、
悪い言い方をすれば、顧客によって違う要望を満たしきれない
同じプランの住宅を量産していると言えるのではないでしょうか。

 

当てにならない坪単価がスタンダードな住宅建築。

 

坪単価という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
以前のブログで「坪単価」について詳細説明しているものがありますのでご興味のある方は↓
①「坪単価」の高い家と安い家の違いとは。
②「坪単価」の高い家と安い家の違いとは。
③「坪単価」の高い家と安い家の違いとは。
魅惑的な坪単価を謳った住宅販売の新聞広告をよく見かけることがあります。
建築価格を知る目安として使われる坪単価ですが、量産住宅の場合施工実績からの価格でかなり正確なものとなります。
対して、同じ30坪の家でも要望やこだわりによって2000万円の家もあれば、3000万円の家にもなる注文住宅の場合は、あくまで販売価格の平均値ということでその意味合いが大きくかわってくるのです。

 

無から完成を見積もる注文住宅の価格と、
実績を市場価格の変化によってアレンジする量産住宅の価格は、同じ見積でも手間と算出の仕方がまったく違うものとして見るべきでしょう!

 

長くなったので、
次回は見積がこだわりの注文住宅より高くなってしまうかもしれないローコスト系住宅の見積の落とし穴について引き続き書きたいと思います。

 

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