日本は冬になるとヒートショックによる死者が急増する国で、大変深刻な問題となっています。
ヒートショックは、居室と非居室の温度差が10℃以上ある場合に起こります。
42℃のお風呂に浸かってから室温10℃の脱衣室で着替えをする、そのような状況がもっとも危険!
これだけでも、冬寒い家がどれだけ危険なことがわかっていただけると思います。
そんな調査結果が、近畿大の岩前篤教授(建築熱環境学)の調査で明らかになりました。
合計2万人以上もの多くの人を対象に行った調査であることは、この調査結果の信憑性を示しています。
<調査内容>
転居前にせきやアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など9の症状が出ていた人のうち、転居後の症状が出なくなった人の割合(改善率)を調査したものです。
この調査でおもしろかったのは、断熱性能が上がれば上がるほど改善率の伸びが大きくなっていることです。
家の断熱性能が、どれほど住まい手の健康に影響しているのかわかっていただける良い資料だと思います。