ここ最近、
ニュースでもよく耳にするようになった物価上昇。
実はこの流れ、
住宅業界にもかなり大きな影響を与えています。
特に最近、現在進行形で業界内でよく話題になるのが
「これから工務店の倒産が増えるのではないか」という話です。
少しリアルな話になりますが、
今回は家づくりを考えている方が
知っておいた方がいい住宅業界の裏側について書いてみたいと思います。
家づくりの仕事に携わって早二十数年に、
現場監督~スタートしたキャリアも、営業、設計、アフターメンテナンス、工務店経営と、
日々学びながらより良い家づくりを実現するために奮闘中!!
ご興味のある方は過去ブログも遡って読んでいただければ大変嬉しいです!!!
建築費はここ数年で大きく上がった

まず前提として、
住宅の建築費はここ数年でかなり上がっています。
主な原因は
・木材価格の高騰
・断熱材や設備機器の値上げ
・人件費の上昇
・輸送費の上昇
などです。
数年前と比べると、
同じ家を建てても
数百万円~上がっているケースも珍しくありません。
ただここで問題になるのが、
価格が上がっても住宅会社の利益が増えているわけではないという点です。
住宅価格が上がっていると聞くと
「住宅会社は儲かっているのでは?」
と思われる方も多いかもしれません。
しかし実際は逆で、
材料の値上がりに価格改定が追いつかない会社も多いのが現実です。
例えば
・見積を出した後に材料が値上げ
・契約後に設備が値上げ
・職人不足で人件費アップ
こういったことが重なると、
会社の利益がどんどん削られてしまいます。
中には
「契約した仕事をやればやるほど赤字」
という状態になるケースもあります。
住宅会社の倒産は突然起きる
住宅会社の倒産で怖いのは、
突然起きることです。
住宅会社は
契約
↓
着工
↓
中間金
↓
完成
という形でお金が動きます。
もし工事途中で会社が倒産すると
・工事が止まる
・追加費用が発生する
・引き継ぐ会社が見つからない
など、施主側にとって大きなリスクになります。
実際、全国でも
完成前に住宅会社が倒産してしまった事例はこれまでにも起きています。
だからといって
「大きい会社なら安心」というわけでもありません。
私が個人的に思う、
工務店を見るときのポイントはこのあたりです。
①経営基盤がしっかりしているか
住宅会社は工事途中で多くのお金が動く業種です。
資金繰りが不安定な会社だと、万が一のリスクも高くなります。
長く事業を続けているか、会社として安定しているかなど、
経営の土台がしっかりしているかを見ることが重要です。
②情報発信をしているか
ブログやYouTubeなど、日々の活動を公開している会社は
比較的透明性があります。
会社の考え方や家づくりの姿勢も見えてくるので、
判断材料として参考になります。
③構造見学会をしているか
完成後だけでなく、建築途中も見せている会社は
家づくりに自信があることが多いです。
構造見学会をしている会社は、
家の見えない部分も大切にしている会社と言えると思います。
④会社の雰囲気
これは意外と大事で、
社員さんの雰囲気や会社の空気感は結構本質が出ます。
家づくりは長い付き合いになるので、
信頼して相談できる会社かどうかも大切なポイントです。
家づくりは「会社選び」が半分
家づくりというと
・間取り
・デザイン
・性能
などに目が行きがちですが、
実はそれと同じくらい重要なのが
「どこの会社と家をつくるか」
という部分です。
住宅は
建てて終わりではなく、30年40年続くものです。
だからこそ
・技術
・経営
・人
この3つがバランスよく整っている会社を選ぶことが、
後悔しない家づくりにつながるのではないかと思います。
これからしばらくは
・物価上昇
・職人不足
・住宅着工数の減少
など、住宅業界にとっては
なかなか厳しい時代になると思います。
ただ、そんな時代だからこそ
真面目に家づくりをしている会社が残っていく
とも感じています。