目下あらゆる分野で巻き起こっといる値上げの波。
生活必需品の野菜から我々の建築業界も例に漏れず、
金額調整や企業努力での対応に苦慮しております!
そんな中よくお問い合わせいただく内容として、
新築とリノベの違いに対してのご質問をよく受けるようになしまいたので、
少しご紹介出来ればと思います!!!
皆さまこんにちは!
オーガニックスタジオ兵庫代表の大島です。
家づくりの仕事に携わって早二十数年に、
現場監督~スタートしたキャリアも、
営業、設計、アフターメンテナンス、工務店経営と、
日々学びながらより良い家づくりを実現するために奮闘中!!
日々の出来事や感じたことや、
為になる家づくりの話など、
途中休憩をたびたび挟みつつ、
創業以来12年継続しているブログになります!
ご興味のある方は過去ブログも
遡って読んでいただければ大変嬉しいです!!!
海外では数代にわたって
100年以上住まれている家がスタンダードなのに対して
日本では高度経済成長期以降、
単世帯化が進み
自分の家を建ててこそ一人前的な考え方が
今でも根強く残っています。
結果、海外と比べると
住宅寿命としてはお粗末な統計結果となっています。
しかし、最初にお話したように、
近年稀にみる急激な物価上昇や、
歯止めのかからない少子化による人口減少、
家余りの状態では、今ある資源の有効利用として
リノベージョンでのお問い合わせが近年急増してきています。
我々は高性能住宅を建築してきたノウハウを活かし、
リノベーションでもただ表面を綺麗するリフォームではなく、
建物に不足している性能や間取りを含めたリノベーションをお薦めしております。
そちらについては過去ブログで紹介しておりますので⇒詳しくは
その際、よくご質問を受ける内容として、
「リノベーションで新築同等とすることが出来るのか?」
①耐震性 ②気密性断熱性 ③間取り ④コスト の観点から考えてみたいと思います!
①耐震性
屋根を軽くする、壁の強度を高める、基礎の強度や靭性を高める、などなど
いろいろな工法で補強することが可能ですが、
すでに建っている以上、地盤については曳家でもしない限り高めることは難しいのではないでしょうか?
④のコスト面でみても高めるとしてもまずは上物の軽量化をし⇒構造を固め⇒次に基礎までと言った感じの補強が良いのではないでしょうか?
②気密性断熱性
断熱性については家により良い服を着せていくことなので、
ほぼスケルトンに近い形で工事する場合は特段問題なく補強することが出来ます。
工事内容によってスケルトンまではしない場合に、
断熱性は高めることは出来ても工法によって気密性は難しい場合が出てくることはあるでしょうから、その点の検討は必要でしょう!
③間取り
建物の構造が大きく影響してくる内容です。
一般的に構造が強いと言われる軽量鉄骨や鉄骨造で建築された物件の場合、
なかなか自由な間取りで構造補強ということが難しくなってきます。
特殊なメーカー工法で建築されていることも多々あり、
今の間取りを活かしつつのことしか出来ない場合も出てきますので、
物件選びでなにを優先するのか?を考えた上での判断が必要です!!
④コスト
上記①~③が絡む工事となると、
建物構造躯体の費用は再利用するためいらないが、
手バラシなど解体費用や補強費用がかなりかかる。
といったところで小規模住宅だと新築とあまりかわらない費用になることもあります。
ある一定規模以上になるとリノベーションのコストメリットが出てきますので、
立地や購入予定の建物規模で上記3点についてどういったやり方でどこまでやるのか?専門家との相談の上検討したほうがいいでしょう!
今ある資源を有効利用する、
住宅の基本性能を向上させるリノベーション。
昨今の情勢を考えると理にかなっており、
今後注目を集める分野だと思います!
ただ選ぶ物件によっては出来る出来ないがあり、
専門家と相談しつつ進める必要ある分野かと思います。
選ぶ物件によってコスト問題や出来る出来ないの判断も難しく、
我々もより深く知り、新工法などにもアンテナをはっておかないといけませんね。