12月20日に発売の「はりまの家」2017前期号、
その名の通り兵庫県の南西の播磨地域に中心に発行されている住宅雑誌です。
播磨地域の地域工務店が40社~50社程度掲載されているとあって家づくりを検討したことのある方は一度は書店で手に取ったことがあるのではないでしょうか?
神戸市須磨区が所在地のオガスタ兵庫は、掲載中最も東の工務店となるそうな。
実際の建築事例をを見ながら住まい手の臨場感のある意見を聞けるとあって見応え十分な構成です。
今回の特集は「地産地消で家を建てる」ということで我々の建築思想とピッタリの特集でしたので掲載ということになりました。
そもそも遠方まで運ぶ意味もなく、
昔は地産地消の考え方で、地場で採れた木材で建築していました。
木材も地域性があり、気候風土に馴染んだものが良いのですが、
近年では価格競争により輸入材が主流となっています。
環境問題を考慮すれば、海外からの輸入に掛かるエネルギーコストは莫大なもので、CO2を排出しています。
近くの木で建てることで環境にも貢献でき理にかなった選択なのです。
また、近年家づくりの主流となってきた集成材。
接着剤で木を繋ぎ合わせてつくられたもので強い耐力を確保したものが多くラインナップされています。
主流化していく中でコストも安く仕入れることができ、現在家づくりの主流の構造材となっています。
無垢の木には個体差があり耐力にバラつきがあるため
工業製品化された集成材のような認定耐力をとったものも少ないのです。
逆に集成材はここ30年ぐらいの間に爆発的にその需要を伸ばしたもので長期的な利用では不安が少なからずあります。
適材適所で使い分けていくことでより強い家にしていけるだと思います。
今回の特集は地域グリーン化事業を採用した案件ということで、
2年前に竣工したたつの市「歴史の街に溶け込む家」のお施主様に取材協力をお願いいたしました。
M様、取材協力ありがとうございました。
よい記事になりました!
地域グリーン化事業とは、地域特性にあった長期優良認定住宅の建築に補助金がでるというものです。
オーガニックスタジオ兵庫でも適合しそうな物件があれば毎年申請しているのですが年々狭き門となってきています。
というのも、100万円超の大きな補助金であるために申し込みが殺到したり、
国の方針として長期優良住宅同等の高性能住宅を手掛けたことのない工務店に優先的に補助金が取れるように施策しているためです。
数年前だと、3棟~4棟とった補助金が確保出来ていたものが今では1棟とれるかどうか?といったところまで激減しています。
実りある補助金として住まい手に還元できるようなものになってほしいものです。
雑誌のほうは、すでに書店には並んでいるようですので、
ご興味のある方は是非手に取ってみてください。