先日、進行中の神戸市垂水区「65°に重なり合う家」で現場打合せを実施しました。
お施主様、設計士さん、そして我々、現場を担当してもらっている大工さんなどなどで意思統一を図るための定例の打合せです。
大工さんの木工事も順調に進行しており、今回は図面上で打合せされていた家具や棚などの高さを実際の現場で最終確認を行いました。
このような打合せを繰り返すことによって、その家々のお施主様の使い勝手にあった家に微調整されていきます。
現場のほうでは、大工さんが階段をかけているところでした。
その昔は、大工は階段をかけることができて一人前などと言われることもありましたが、現代では技術の進歩で階段にもプレカット(機械加工)で造られるものがほとんどとなってきて昔ほど技術力を必要とすることはありません。
F様邸の場合は、通路として階段下を利用する計画です。
少しでも高さを確保するために、上吊りボルトなどを併用して製作しなければいけません。
さすがに現代でもこの複雑な階段はプレカットで対応しておらず大工さんの技術の見せ所となります。
仕上がってしまうとあまりに自然で、職人さんの技術力を感じることは難しくなりますがいろいろなプロフェッショナルの技術によって家は造られていき、その積み重ねによって「心地よい」「使い勝手の良い」空間が実現できるのだと思います。