先週、進行中のA様邸の上棟作業を無事に執り行いました。
ここ最近はスッキリしない天気が続いていましたが、
この日だけはまるで天が味方してくれたかのように降水確率0%の快晴。
朝から澄んだ青空のもと、
節目となる一日を迎えることができました。
家づくりの仕事に携わって早二十数年に、
現場監督~スタートしたキャリアも、
営業、設計、アフターメンテナンス、工務店経営と、
日々学びながらより良い家づくりを実現するために奮闘中!!
ご興味のある方は過去ブログも
遡って読んでいただければ大変嬉しいです!!!
今回の計画地は住宅が密集した地域。
前面道路も狭く、
すぐ隣には既存の住宅が立ち並ぶ環境でした。
そのため、通常のように大型のレッカー車を使って材料を吊り上げることが難しく、
今回はあえて「手上げ」と呼ばれる昔ながらの方法で上棟を行いました。
現在の住宅建築では、クレーンを使って
柱や梁、屋根材などの重量物を吊り上げるのが一般的です。
しかし、周囲に電線が張り巡らされていたり、
通路幅が狭いなどの理由でレッカーが設置できない場合は、
職人たちの手作業で構造材を運び上げる「手上げ」という方法を取ります。
この方法は体力だけでなく、
息の合ったチームワークと現場経験が求められる作業。
一つひとつの部材を人の手で丁寧に運び、
安全に、かつテンポよく組み上げていく様子はまさに職人技そのものです。
現場では、
いつもの大工さんたちが声を掛け合いながら
リズムよく柱を立て、梁をかけていきます。
手上げならではのスピード感と集中力。
ひとつの動きの無駄もなく、まるで舞台のような連携で
刻一刻と家の形が立ち上がっていく光景は、何度見ても感動的です。
お昼を過ぎるころには建物の骨格がすっかり整い、
夕方には屋根の雨仕舞い(防水処理)まで完了。
短い時間の中でここまで仕上げられるのは、
普段からチームとして積み重ねてきた信頼関係があってこそです。
この日は一日現場へ詰めて
大した作業は出来ませんが、
職人の妙技見学と設計した空間が実現出来ているか?
の確認作業を行いました!!
お施主様にとっても、基礎だけだった敷地に
一気に建物の輪郭が立ち上がるこの日を見て、
ようやく「わが家の実感」が湧いてくる瞬間かと思います。
工務店としても、この一日は毎回特別な想いがあります。
このたびは上棟おめでとうございます。
ここから内装・外装の仕上げに向けて、
ひとつひとつ丁寧に工事を進めてまいります。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。