先日、神戸市立博物館で開催中の
「大ゴッホ展 ~夜のカフェテラス~」に行ってきました。
今回の展覧会は、
オランダのクレラー=ミュラー美術館所蔵の名作を中心に構成されており、
ゴッホの“光と闇”の変遷をたどるような貴重な体験でした。
■ 展覧会概要
会期:2025年9月20日(土)〜 2026年2月1日(日)
会場:神戸市立博物館(神戸市中央区京町24)
開館時間:9:30〜17:30(金・土曜は20:00まで)
入場料:一般2,500円(高校生以下無料)
公式サイト:https://kobecitymuseum.jp

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現場監督~スタートしたキャリアも、
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ご興味のある方は過去ブログも
遡って読んでいただければ大変嬉しいです!!!
展覧会の中心は、
南仏アルルで描かれた代表作《夜のカフェテラス》。
青く澄んだ夜空と、カフェから漏れる温かな黄色い光。
光と闇の対比がまるで生と死、希望と孤独を語っているようで、
その場に立つとまるで夜のアルルの街角に迷い込んだかのような感覚に包まれました。
とても好きな絵だったのでとても興味深く見ることが出来ました!
今回特に印象的だったのは、
初期のオランダ時代の作品の重たさ。
例えば《ジャガイモを食べる人々》などに代表されるように、
当時の作品には暗い色調と厚みのある筆づかいで、
農民の貧しさや労働の厳しさが生々しく描かれています。
背景には、牧師の息子として生まれた彼の宗教的葛藤と人間への同情があり、
光のない画面の中に祈りのような静けさと苦しさを感じました。
この暗い時代があったからこそ、後のアルルでの「色の爆発」に至る転換がより鮮明に伝わってきます。
パリ時代に入ると、
印象派や日本の浮世絵の影響を受け、
ゴッホは徐々に明るい色と強いコントラストを取り入れるようになります。
展覧会では、
この暗→光への移行が一連の作品で追える構成になっており、
色彩の変化がまるで彼自身の心の回復や再生のように感じられました。
ゴッホの絵には、派手な色彩で印象的な作品が多く
今回の展示テーマの夜のカフェテラスの非常に印象的で好きな作品です。
展示構成も非常にわかりやすく、
初期の闇からアルルの輝きへという心の旅をたどるようでした。
まだまだ展示は続きますので
ご興味のある方か是非に足を運んでみてください。
出口にあるミュージアムショップでは、
神戸限定デザインの《夜のカフェテラス》グッズが多数。
例によって夜のカフェテラスノートと画集を買ってしまいました!
また、神戸旧居留地エリアでは関連イベントとして「ゴッホナイト」も開催中とのことです!!