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2012.05.21家づくり計画|住宅関連制度・補助金情報

2つのゼロエネルギー化推進事業 その1

今日はゼロエネルギー推進事業の説明会に大阪に行ってきました。2つのゼロエネルギー化推進事業について説明をうけましたが、同じ国の事業でも実施している団体が違いますので内容も大きく違います。

ひとつ目のゼロエネルギーは、建築主が対象もので、補助金の上限はなんと驚きの350万円です。しかし、申請にかなりの専門知識と労力が必要ですので、我々工務店が申請を代行するシステムになるようです。

補助金の金額も大きいのですが、申請の要項も厳しいですし、スケジュール的にはさらに厳しい内容でした。

(ネット・ゼロ・エネルギー化推進事業 要項)

  • 評価対象の住宅の年間も一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロであること。
  • 一定断熱性能を有すること。(Ⅳb地域ではQ値1.9以下)
  • 自然エネルギー等を取り入れた設計又は制御機構にて先進性が認められるもので、一般社団法人環境共創イニシアチブ(以下SII)が「先進省エネルギーシステム」と認めるシステムを導入すること。
  • 「エネルギー使用量」と「創エネルギー量」を計測、蓄積、表示が可能な計測装置を導入すること。
  • 太陽光発電システムを導入すること。

大きくは上記の内容となります。

オーガニックスタジオ兵庫では「手の届く高性能住宅」作っています。断熱性能の基準を兵庫県のトップランナー基準のQ値1.9以外が標準仕様で、断熱性能の申し込み基準を満たしていす。

しかし、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が「先進省エネルギーシステム」と認めるシステムを導入すること。という要項があります。その認定作業がすでに始まっており511日~525日までという短時間で届けでる必要があります。

さらに補助金の公募を511日~622日までに申し込みをしなければなりません。この時点で図面、仕様を決定し、補助金の申し込み内容を決定しなければなりません。

現状、契約間近で、SII仕様に近い内容ならば検討してよい制度だと思いますが、実際、発表があって締切までの時間が短すぎます。

また、補助金予定者決定が7月末予定で来年115日までに完成しなければなりません。5ヶ月程度しか工期をとることができないようです。

建売ならともかく、通常、注文建築でこだわった住宅となると、最低でも5ヶ月は工期がほしいところです。本気で普及させる気があるのか、疑いたくなるような強行スケジュールです。

まだ始まったばかりの制度ですので、来年度以降継続されれば改善されていくでしょうが、今年度分については、なかなか普及は難しいのではないでしょうか。

明日は2つ目のゼロエネルギー化推進事業について報告します。こちらはかなり現実的な内容でした。

その②につづく

 

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