淡路いぶし瓦は色は、鮮やかで色が明るく美しいですが寒さにに弱いという弱点がありました。しかし、寒さ対策として「黒いぶし」という商品が開発されたようです。
「黒いぶし」は原料の淡路粘土の焼成温度の極限まで高温で焼き締めて、焼成後の冷却過程で焼成炉内に酸素を入れて瓦表面の炭素膜(炭)を燃やすことで、瓦表面に錆びを焼付けることにより、強い強度と耐寒性に優れた瓦となっています。
現物を見てみたのですが、通常の「淡路いぶし瓦」のような深い光沢や美しさはないのですが、重厚な古瓦のような色になっています。そして、爪で傷をつけても、拭き取ると傷はついていません。
寒冷地での使用はもちろん、改修工事で、部分葺き替えする場合、古瓦と新瓦で色が合わないことがよくあります。その場合にも使っていける商品です。
400年もの歴史のある「淡路瓦」も、新たな試みに挑戦しています。