住宅において換気設備の選定は重要なものです。
住宅の換気は、2003年の建築基準法の改正により、24時間換気が義務付けられました。
第一種換気設備
換気設備は第一種~第三種の3種類に分けることができます。
・第1種は機械による給排気。あらゆる部屋の換気に適します。
・第2種は機械給気・自然排気で清浄室に適します。
・第3種は自然給気・機械排気で汚染室に適します。
温暖な関西地域では、9割が第3種換気で、トイレや洗面などの換気扇を利用して行われています。
残り1割が第1種換気方式で、第2種換気は、病院などの手術室に使われ住宅では採用されていない状況です。
高性能住宅でこの換気設備の選定も重要になってきます。
住宅からの熱損失の主なものは、
1、窓 46%
2、天井・床・壁 37%
3、換気 17%
窓、外皮の断熱性能と共に換気設備の選定によって熱損失を減らすことも可能になります。
具体的には、第一種換気にすることによって暖かい室温と熱交換しながら新鮮な外気を取り入れることが可能になります。
一見良いことづくめに思える第一種換気ですが、重要な注意点があります。
第一種換気では、給気も機械で強制的に行うために、外部の小さな虫やいろいろなものを吸い込む可能性があります。
もちろん、室内に侵入してこないよにフィルターがついてはいるのですが、定期的に掃除を行わなければ目詰まりしてしまい折角の第一種換気設備もその性能を活かしきれないものとなってしまします。
何事にも共通することなのでしょうが機械性能と共に、使い手の理解が重要になってきます。
この定期掃除が難しいと感じる場合は、その予算を窓や外皮の性能を向上させるために使うことをお勧めします。