「ヒートショック対策には引き戸が良い」とよく言われます。
理由はシンプルで、
浴室内で人が倒れたときに外から開けやすいからです。
確かに開き戸の場合、
中で倒れた人がドアにもたれかかると開かない可能性があります。
そのため「ドアはNG」というイメージが広がっています。
家づくりの仕事に携わって早二十数年に、
現場監督~スタートしたキャリアも、
営業、設計、アフターメンテナンス、工務店経営と、
日々学びながらより良い家づくりを実現するために奮闘中!!
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ただ、ここで考えてほしいのです。
本当に焦っている状態で、
その操作ができるでしょうか?
家族が中で倒れている。
返事がない。
冬の寒い脱衣室。
パニック状態で、
冷静に取り外し手順を思い出せるかと言われると、
正直疑問が残ります。
その点、引き戸は構造がシンプルです。
倒れていても比較的開けやすく、
直感的に力をかけられる。
「理屈」よりも「咄嗟の操作性」という意味では安心感があります。
とはいえ、
引き戸にもデメリットはあります。
壁内スペースが必要でコストも上がる。
引き戸のレール掃除は大変など、
そこも無視できません。
そして何より大切なのは、
ドアの種類以前の問題です。
ヒートショックの原因は「温度差」です。
浴室と脱衣室の温度差を小さくすること。
家全体の断熱性能を高めること。
計画的な暖房設計をすること。
高断熱住宅であれば、
そもそも浴室が極端に冷える状況をつくらないことができます。
ドアの種類は最後の保険。
根本対策は住まいの性能です。
家づくりでは、
カタログスペックだけでなく「もしもの瞬間」を想像することが大切です。
ショールームで動かすのと、
緊急時は別物。
だからこそ暮らしのリアルを想像して選びたいですね。