兵庫県産木材利用木造住宅特別融資制度の平成24年度上半期の制度内容が決定しました。
「兵庫県産の木材を使用した木造住宅を新築、増改築、リフォームされる方に、兵庫県と金融機関が協力して資金を融資する住宅ローン」というのが融資の概要です。
(新築工事の場合)
(リフォーム工事の場合)
いろいろと詳細条件はありますが、大きくは記載内容の融資条件です。
兵庫県は面積の67%が森林で、戦後の国を挙げての林業促進で杉・桧などの針葉樹が大量に植林されました。自然な広葉樹を交えた森林ではなく大半を杉・桧などの針葉樹が占める不自然な森林となってしまいました。その森林の杉・桧は伐採の時期を迎えています。このまま木材の利用が減少すれば、兵庫県の山が荒廃し森林の元気がなくなってします。
そこで県が主体となって推進している融資制度で、借り手にかなり有利な条件となっています。実際に、利率の決定は、フラット35(35年固定金利)を取り扱っている県内金融機関の平均利率から1%を引いたものを県の融資利率として適用しています。試算すると、他の融資との比較で、総支払金額が数百万もの差がでる場合もあります。
地産地消の考え方で、昔は地場で採れた木材で建築していました。木材も地域性があり、気候風土に馴染んだものが良い。近年、価格競争により輸入材が主流となっています。ますます国内の林業家は厳しい状況に置かれています。環境問題を考慮すれば、海外からの輸入に掛かるエネルギーコストは莫大なもので、CO2を排出している。近くの木で建てることで環境にも貢献できる。さらに、かなり有利な条件の融資が受けられますので、兵庫県で新築、リフォームをお考えの方は、ぜひ 検討して欲しいです。