家づくりを考える際に避けては通ることができないお金の話。
多くの方は人生の中で1回のことで、最高に高価な買い物です。
土地の代金であったり、建物自体の費用、新調したい家具であったり家電商品などなど家づくりにはいろいろな費用がかかります。
建物の「建築費」は家を建てる工務店であったりハウスメーカーによって別途工事であったり諸費用などをどこまで見込んで提案されているのか?は住宅会社によって違いますので注意が必要です。
今回は建物見積に含まれて来ない別途の内容について解説したいと思います。
木造住宅の最前線現場管理を中心にウン十年。
白紙で始まる本当の注文住宅の、土地探し~計画~工事~メンテナンスまで幅広く家づくりのすべてに携わってきた経験をもとにためになってほしい家づくり情報ブログ。
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家づくりの総予算はどうやって試算すればいいのでしょうか?
重要なことは
予算(自己資金+借入れ)>建物本体価格(土地+建物)+別途工事+諸費用
上記の計算式となるようにしなければいけません。
建物本体価格の土地代や建物価格といったところは、金額も大きく気になるところですが別途工事や諸費用といったところが抜けてしまうことがありますのできっちりと内容を抑えておくことが大切です。
住宅会社の提示方法によって別途工事の内容は違ってきます。
どこまで含まれての提案なのか?早めに確認しておき、あとで思わぬ出費にならないようにしておきましょう!
【別途工事に含まれる主な工事項目】
・電気設備工事
・給排水設備工事
・ガス設備工事
・上下水引込工事
・外構工事
・照明器具工事
・空調設備工事
・カーテン・ブラインド工事
・解体工事
・地盤補強工事
etc…
基本、建物以外のものやその建物特有の設備などを別途工事としている住宅会社もあります。
住宅の価格を知る指標として坪単価というものがあります。
建物価格を延床面積(坪)で割ったものですが、これら住宅特有のものを別途工事とし一見建物価格を安い物に見せているところもあります。
「家づくりの総額」がいくらになるのか?を早い段階で確認しておくことによって屋さんオーバーを回避することができます。
諸費用とは建物価格の約10%程度見込むものと言われています。
手数料や税金など家を建てる時や、建てた後にかかるものがあったりします。
自分自身である程度調べておかないといけない内容もありますのでこれらもあわせて資金計画を行うようにしましょう。
【建築時にかかる主な諸費用】
・確認申請の手数料
・上水分担金(水道メーター設置にかかる費用)
・下水負担金(地域による)
・地盤調査費用
・土地の仲介手数料
・住宅ローンの事務手数料
・住宅ローンの保証料
・火災保険料
・印紙代(土地、建物契約時)
・地鎮祭の玉串料
・引越し費用
・解体費用
・仮住まいの費用
etc…
思ったより金額のかかるところになってきますので早い段階で金額を抑え住宅ローン関係などの手数料などは借方が工夫するなりして削減しておきたいところです。
家づくりをする際に不動産屋さんで土地を購入して、資金の借入れを銀行でし、気に入った住宅会社で家を建てる。
土地を買うにも、資金を借入れするにも、家を建てるにも諸費用はかかってきます。
重要なことは、その都度どこまでの物が含まれていて、なにが含まれていないのか?を人任せにするのではなくあなた自身で把握しておくことが大切なのです。
予算あっての家づくり、あなたにとっての最適な資金計画をするために諸費用や別途工事について把握しておくことが家づくりの第一歩です。