3月に入り、数年前から発症した花粉症で鼻と目に違和感を感じる毎日です。
薬を服用しるようになってから大分症状がマシなのですが嫌な違和感は解消しきれないようです。
例年3月は期のかわりということで引渡しなどが集中しバタバタとしています。
今月は3件の竣工と2件の上棟を予定しており例年通り忙しい3月になりそうです。
今日は遅れ気味になっていた積算作業を進めるべくデスクワークに没頭しています。
家の建築を検討する際によく営業マンから言われる家の価格を表す目安で坪単価いう言葉が使われます。
坪単価は過去に建築した実績をもとに目安でいくらぐらい建築費用がかかるのかを算出することができ価格提示のスピード化を図ることができ非常に有効なものです。
ただ、建築は非常に多くの部材や職人さんの手を借りながら建築されます。
決まった仕事、決まった部材を使って建築するのならこの坪単価は非常に的を得た価格となりますが、一件一件内容の違う注文建築の場合、実績とする建築と大きく内容が違うと目安の意味をなさない坪単価になってしまうこともあるのです。
坪単価に対して、ひとつひとつの部材、工費を計算しながら積み上げていく作業が積み上げ方式の見積となります。
その作業には、手間と時間、そして完成状態を想像できる経験が必要ですが一件一件仕様や間取りがちがう注文住宅の場合この方式が採用されていることが多いのではないでしょうか?
逆に、採用されていない場合には、利益率が高く設定されているなどの注意が必要なのかもしれません。
計算方式が違うだけで、
「坪単価」、「積み上げ式の見積」どちらで計算されていてもいいじゃないか?
と思われるのかもしれません。
しかし、坪単価で計算される場合の大きなデメリットとして、
変更追加があった場合に明確な差し引きの基準がないということが問題になってきます。
決まった同じ仕事だから総額提示で一見安く見えるように設定されてはいるのですが、
逆にオプション工事など変更に対しては差し引きするような設定はなく、
変更した場合の追加がかなり割高設定となっていることが多いのです。
一見の安めに設定された坪単価は魅力的に見えるかもしれませんが、
自分のこだわりを家に反映したいと考える際は、積み上げ式の見積方式でないと内容に対して逆に割高となってしまう危険性だってあるので注意が必要になります。
良い提案ができるようにもうひと頑張り見積を進めていきたいと思います。