家の中でも大きな面積を締める内壁仕上。
内装仕上げの大部分を締める内壁は家の顔といってもいいのかもしれません。
現在、内壁の多くはビニールクロスで仕上げられる家が一般的です。
ビニールクロス仕上げにするメリットとしては、
各メーカー実物サンプルを張り付けた20cmオーバーの分厚いカタログが用意されています。
質感をみながら打合せできるので良いのですが、持ち運びが大変なのでたまにキズといったところではないでしょうか。
壁紙は、普通は職人さんが施工するのですが、
最近では、DIY工事で素人でも壁紙を張ってしまう手先の器用な方もおられるようです。
いわゆる素人でも貼れるものもあるぐらいですから、
壁紙を張るクロス業者さんというのは、いろいろな建築専門職、職人さんの中でも修行期間の割と短くて一人前になれてしまう業種です。
家の内壁を壁紙仕上げにする利点の中にもありましたが、クロス仕上げは安価で、施工が早く、メンテナンス性も良いものです。
ローコストメーカーやハウスメーカーはそういった壁紙を標準仕様としており、そのことによってどんどん流通量を増やしています。
壁紙と一口に言っていますが、
壁紙にも数多くの種類があり綺麗に簡単に張れるクロスと質感が良いが施工の難しいクロスがあります。
違った言い方をすると、「壁紙が分厚くて技量を必要としない壁紙」と「薄く質感はよいがプロの技量を必要とする壁紙」があるということになるのです。
今、オーガニックスタジオ兵庫でもだびたび使っている
珪藻土クロスという壁紙を聞いたことがあるでしょうか?
実際の壁紙の上に珪藻土を吹き付けて作られている壁紙です。
本物の塗り壁のような仕上がりを塗り壁より安価に実現できます。
クロス職人さんにとっては、施工の難しいまさに、職人の熟練の技術が必要な質感の良い内装仕上げと言って良いでしょう。
家の印象を大きくは左右する内壁ですが、
その分、施工面積も大きく選ぶ内装材によって予算を圧迫してしまいます。
また、内装材による調湿などの付加価値や、
数十年後のメンテナンス性など、いろいろな観点から自分にあった内装仕上げを選んでみてはどうでしょうか?