内壁の塗り壁を施工いたしました。
今回使用した材料は、
珪藻土の塗り壁です。
珪藻土とは、
植物性プランクトン(藻)が約1千万年の年月をかけて化石になった土です。
超多孔質による吸・放湿性によって多くの効果をもたらします。
主な珪藻土壁の効果、
http://www.ecoqueen.com/product_kouka.htm
(日本ケイソウド建材株式会社HPより)
最近でこそ、
よく耳にするようになりましたが、
その珪藻土の塗り壁も、
この20年ほどの間に普及した新しい建築材料です。
その珪藻土の中でも、
最も古い歴史と豊富な施工実績をもつ、日本ケイソウド建材株式会社の、
「エコクィーン」という材料を使用しました。
他社の珪藻土塗り壁との大きな違いは、
ボンドなどの樹脂が混ぜられていないということです。
一般メーカーの製品では、
ボンドなどの樹脂を混合して弾力性をつけ、
クラックが入りにくい仕様になっています。
土には弾力性がありませんので、
施工時や施工後にボードなどの下地が動けば
ヘアークラックが入る場合があります。
しかし、壁材にボンドなどの樹脂を混合しますと割れにくくなりますが、
呼吸性(吸・放湿性)が抑えられ、
これでは「何のための珪藻土壁材?」ということになりかねません。
さて、下地処理のほうも終わり、
上塗りの段階へとなりましたので、
お施主様立会いのもと、仕上がりの確認をしていただきました。
見ている分には、
簡単そうに塗っているのですが、
職人さんたちの繊細さや技術を感じまます。(←体験談)
今回は、
ラフ仕上げということで、
模様の程度を実際に確認していただきました。
仕上がりが非常に楽しみです。
珪藻土塗り壁は、
自然素材の建材で、
「快適性」や「健康」に対する多くの効果が報告されています。
その反面、使用されるお施主様に
自然素材であるために起こるデメリット(クラック)への、
理解を得る必要のある建材でもあります。