先日進行中の明石市「中庭を囲む家」で内部打合せと共に気密測定を実施しました。
家の気密性能を確保するために大切な工事途中の中間での実地検査です。
家の規模や形状そして断熱工法によっても数値に影響があるので、気密工事を担っている大工さんは毎回検査結果がでるまでドキドキだったりします。
今回は、Ⅽ値0.36という非常によい結果となりました。
中間状態ではⅭ値1.0前後の数値が出ていれば、気密性能、計画換気といったところでも問題ないのですが、
自分たちのしている仕事が丁寧なものであったという証明になるのですから、やはり良い数値がでると施工した大工さんや監督も非常にうれしいものです。
これより現場は内部の造作工事へと進行していきます!
今回、「中庭を囲む家」では、外壁に杉板をつかった鎧張り風の仕上となっています。
杉板は昔から使われてきた外壁材で強い耐久性を持つもので、使用されている立地や箇所(日の当たり具合、風の当たり具合、海の近く、湿気が多い場所)によっても、耐用年数は大きく変わってきます。
水に対して耐久性の高い杉板赤身がちの部分を使い、木材保護にウッドロングエコを使用しています。
ウッドロングエコは大昔から北欧で使われてきた木材防護保持剤で有害なものを含まず土に還すこともできるものです。
木の質感をいかしたウッドロングエコならではの風合いは非常に良いものがありますが、経年変化によって色が濃くなったり古材のような色に変化していきます。
古材のように見えるだけに外壁塗装の営業マンが塗り替え営業に頻繁にやってくるのがデメリットですが非常に感じのよい質感で仕上げることができます。
また、ウッドロングエコは、雨などの湿潤の繰りかえしによってウッドロングエコの成分が含浸する木材防護保持剤です。
よって、塗膜性の塗料のようにはがれることがなく施工後の再塗装は不要というのもメリットですね!
足場が解体され外壁の全容が見られるのが楽しみです!
【関連ブログ】
・気密測定の結果解説編
・気密測定をする理由。in西脇
・高い耐久性を持つ杉板の外壁。
・外部の木部塗装のメンテナンス時期は?