張物やアルミドアにはない重厚な質感を実現できる木製ドア。
古い洋館などでは、経年変化で重厚感の増した高級感溢れる木製ドアが出迎えてくれたりします。
木製は経年変化のあるもの、
上手にメンテナンスしながら付き合っていくことで
より深みを増し、家を訪れる人々を住まい手と共に出向かてくれる家の顔と言ってもいいのではないでしょうか?
現在、オガスタ兵庫で木製の玄関ドアを使う場合には、
たびたびガデリウス製の高級感があり高耐久の木材チークを使った玄関ドアを使っています。
自然素材特有の経年変化があり最終的には古い神社の古材のようにシルバーグレーに変色して落ち着きます。
自然のままの色でも問題ないのですが浸透性の塗料を使って着色し新たにリニューアルすることもできます。
今回、点検で伺った物件で、紫外線の影響なのか?チーク自体の油分の問題なのか?少し黒い斑点のようなものが出てきていました。
しばらく置いておくことによって落ち着いてくることがほとんどですが、玄関先で少し気になるということでしたので着色の仕方をレクチャーしてきました。
まずは紙やすりをつかって表面をきれいに削り落とします。
手作業だと結構重労働なところですが今回は機械を持参していましたので楽なものでした。
塗料は、防腐剤と着色を兼ねた「キシラデコール」というものを使用しました。
木部に使う浸透性塗料の中では老舗と言ってもいいのではないでしょうか?
今回はチークを新品のように蘇らせるということでチーク色を使用しました。
塗料を塗る際、最も大事なのが養生をキッチリをおこなっておくことです。
折角、綺麗にするために塗装するのに、他の部分を汚してしまっては台無しになってしまいます。
そしてもう一つのポイントは、ふき取りのタイミングを間違えないことです。
木は、その種類、状態、気温によって塗料の吸い込みが変わってきます。
適切に吸い込んだ状態で、早すぎず遅すぎずでふき取ることによって仕上がりがより綺麗なものになるのです。
約60分ぐらいの作業で新品のようにリニューアルすることができました。
経年変化のままに任せるというもの良いですが、手をかけながらリニューアルするのも木製ドアとの付き合い方ではないでしょうか?