【自然素材】無垢材(むく)と集成材の違いとは。


無垢材(むく)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?


 

天然の木材を、住宅の建築用材として加工した木材を「無垢材」(むく)といいます。
木造住宅に長年携わっている我々は自然に「無垢材」(むく)という言葉を自然に使っていますが、よくよく考えると一般的に「無垢」(むく)という言葉の意味は、
「潔白で純真なこと。」
「煩悩から離れて、けがれが無いこと。」
という意味です。
個人的には伐採されたそのままの木の「無垢材」は、質実剛健で自然の荒々しいイメージでした。
しかし、直訳すると「無垢材」は「潔白」で「純真」そして「けがれ」のない材ということになります。
「潔白」で「純真」そして「けがれ」のない「無垢材」のメリットデメリットについて解説してみましょう。

 


木造住宅の構造は「無垢材」がいいのか?「集成材」がいいのか?


 

構造材

 

今現在、木造住宅の構造は「無垢材」と「集成材」の2つがあります。
日本の伝統「木造住宅」は伐採させた木材を製材した「無垢材」を使ってきました。
しかし、近年「集成材」の台頭によって「無垢材」を構造に使う木造住宅が減ってきています。
同じ木造住宅に使われている構造材ですがその特性は大きく違います。
新築時に知っておきたい「無垢材」と「集成材」の違いをご説明します。

 


【自然素材】無垢材の性能を決める含水率とは


 

構造材は、用材の種類の選択も重要ですが同様に重要なのが構造部材の含水率です。
含水率というのは、木の乾燥している部分と木に含まれている水分の割合のことです。
つまり、木の単位体積当たりの水分量のことです。含水率が100%なら、木の乾燥部分の重量が同部分の水分量と同じ割合ということになります。
含水率が低ければ低いほど木は乾燥しているわけです。
適切に乾燥させることで木材の強度を高め、収縮による木の動きを最小限に抑えることができるようになります。
現在では、木材を乾燥させる技術が進歩して無垢の乾燥材を手に入れやすい状況になっています。

 


【自然素材】無垢材と集成材の違いは


 

1-1、無垢材の種類、特長

 

無垢材は生きている木材で、無垢材で建てた家はシックハウス症候群のような原因となるような化学物質を含まない自然素材です。
その昔は、「天然乾燥材」と、乾燥の悪い「グリーン材」というものも使われていました。
「天然乾燥材」は、伐採された木材を長期間自然に乾燥させる木材です。
自然に緩やかに乾燥させていきますので一本の柱をつくるのには乾燥させるための莫大な期間がかかりその分コストもかかる材料です。
天然乾燥のため、乾燥具合のバラつきがでて品質管理の難しい材料です。
「グリーン材」は、乾燥工程を省いて乾燥状態の悪いまま製材されてしまった材料で反り割れがひどく内装材などの動きにも繋がる構造材には使いたくない材料です。

 

近年では、木材の人工乾燥技術が発達し「人工乾燥材」が多く流通するようになりました。
現在では品質もある程度確保されるようになっており「無垢材」の使用をお勧め出来る理由の一つです。

 

1-2、集成材の特長

 

木材は、含まれている水分が抜けると縮んだり反ったりします。
そのため、十分に乾燥していない木材(グリーン材)で家を建てると、やがて水分が抜け木材に狂いが生じてきます。
しかし、「木材を何枚も張り合わせて作った集成材は、縮んだり反ったりしないので集成材で家を建てると狂いが生じにくい材料です。」

 

集成材というのは、基本的に、集成材に使う板材は反りが逆向きになるように数枚を張り合わせます。
ところが、バランスが合わない木を張り合わせるために、乾燥してくると歪んだり亀裂の原因になったり、無垢材同様に動きも大なり小なり起こります。
ただ、無垢材と比較して木の収縮は最小限で抑えられるますし、工業製品同等に品質管理されたものですので構造構造計算上、強い強度認定を受けているものもあり扱いやすい材料です。

 


2、「無垢材」で地産地消の家づくり


 

平屋のコートハウス

 

高温多湿の日本の気候で育った国産の無垢材の多くが湿気に強く、水や雑菌などから家を守る性質があります。
その地域で育った木で家を建てるとうことは理にかなった選択で、無垢材こそ日本の気候風土に適した建築用材といえます。

 

我々の住む兵庫県は面積の67%が森林で、多くの木材を生産している地域です。
近年では県産の杉を使った「集成材」も生産されていてその用途を広げています。
また、兵庫県自体が県産材の利用を推進しており、県産材利用による有利な木造住宅の住宅ローンもありますので、あわせての利用を検討してみてはどうでしょうか?

 

【参考】:「県産木材住宅ローン|平成30年下半期利率決定!」
【参考】:「県産木材を利用した木造住宅(兵庫県産木材利用木造住宅特別融資制度)」兵庫県HP

 


まとめ


 

構造的に強く、豊かな空間をつくるため無垢材のみに固執する訳ではありませんが、その地域の家はその地域の木で建てることが理にかなっていると考えますし、何より無垢の杉、桧の香りには癒されます。
無垢材と集成材のメリット、デメリットを理解した上で適材適所で使い分けていくことで建築の可能性を広げていくことができるのです。

 

※2016年4月21日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他部分も修正して2020年2月19日に再公開しました。

 

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