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2020.02.10建築材料|インテリア・その他

【畳床の魅力】床は畳がいいのか?フローリングがいいのか?


リビング(居間)床は畳がいいのか?フローリングがいいのか?


 

現在、新築住宅を建てる際に選ばれるリビングの床仕上げ定番は間違いなくフローリング仕上げです。
しかし、そう遠くない昔の日本での床仕上げ定番と言えば畳仕上げが一般的でフローリングは一部廊下や縁側といったところで使われるだけのものでした。
長年、日本建築中心にいた畳ですが、今現在は新興勢力のフローリングにおされ気味です。
汎用性の高い優れた床仕上げである、畳床の魅力を紹介したいと思います。

 


日本の心、心地よい畳床!


 

畳床

 

い草のなんとも言えない心地よい香りは住む人の心を落ち着けてくれます。
日本の伝統的な床材ですが、近年フローリング床の台頭で、和室自体がない家も珍しくなくなってきました。
日本人の生活スタイルが畳への床座の暮らしから、テーブルや椅子、ソファーなどの家具を使った暮らしへ変わってきた影響で畳に求められるものも変化してきます。
昔は家族の団欒の場として畳床でちゃぶ台を囲む「サザエさん家の居間」のような大家族の暮らしから、
現代は核家族化、親戚同士の集まりも減り、家族の団欒の場であるリビングは大人数を想定しなくてもフローリングにテーブル、ソファーで事足りるようになりました。
畳の用途は時代と共に変化してきましたが、畳自体の香りの良さであったり、クッション性も高く脚の疲れを軽減してくれますし、階下への物音を軽減してくるなど、現代でも優れた床仕上げ建材です。
その魅力を再確認していきましょう!

 


1、組み合わせで自由度の高い。畳の選び方。


 

畳床というと伝統的な建材ですから昔ながらのつくりのままなのかと思われる方もいるかもしれませんが、畳床も進化し続けています。
床仕上げで使われる畳床、フローリングなど一口にいっても色々な種類があります。

畳は「芯材」と「畳表」で構成されています。

 

1-1「芯材の種類」

 

「芯材」には、昔ながらの藁床(わらどこ)であったり断熱材であるスタイロフォームなどが芯材として使われています。
藁床(わらどこ)は、調湿性能には優れますが手入れが悪いとカビやダニ温床となることもあり、お手軽な断熱材を芯材にした畳が主流となっています。
また、芯材によって厚みも選ぶことが出来ます。

 

1-2「畳表の種類」

 

次に「畳表」は、一般的には「い草」のものが香りもよく一般的な畳床としてしられています。
あとは、織り方によって多少表面の表情を変えることが出来ます。
最近では、カラー畳やい草を使わない「樹脂」や「和紙」などの新素材でつくられる畳表もあります。
以前、聞いた話ではい草特有の香りは海外では人気のなく、新素材の香りのしない畳は海外などでは好評なようです。

 

1-3「畳の大きさ、縁の種類」

 

一畳であったり半畳であったり長方形、正方形の形を選ぶことが出来ます。
また、畳縁のデザイン、色も選べます。
畳縁自体をなしし、坊主畳として仕上げることも出来ます。

 

「芯材の素材、厚さ」、「畳表の素材」、「畳の大きさ」、「畳縁のデザイン」などの要素から多種多様な組み合わせで畳をつくることが出来ます。

 


2、現代の和室の用途。和室のある住まいと和室のない住まい。


 

現代の新築住宅で畳床の用途はどのように変化してきるのでしょうか?

 

和室

 

2-1「客間、仏間として」

 

和室をつくる理由で一番多いのが
「来客時の客間として確保しておきたい。」
「将来的に仏壇を受け継ぐ場所を確保したい。」
といった要望で計画されることが多いです。

 

2-2「寝室として」

 

やはり、今でも寝室は畳に布団を敷いてという暮らしを希望される方も多いようです。
特にお子さんが小さい時などは、布団を敷いて川の字で寝るというケースは日本では一般的です。
お子さんが自分の部屋で寝起きしてくるのは、個人差もあるでしょうが小学生の中学年ぐらいからということが多く、畳部屋で家族皆で寝起きというのは現代でも多くの家庭にみられるスタイルです。

 

2-3「フリースペースとして」

 

和室の一番のメリットは、畳の上で横になってくつろげたり、
布団を敷けば寝室になるといった汎用性の高さです。
時にはゴロンと横になるくつろげる部屋として、
時には洗濯物をたたむ家事スペースとして、
時には子供の遊び部屋として、
いろいろな用途で使える部屋として要望される方もいます。

 

私事ですが、自宅ではリビング併設で3畳の小上がりの畳コーナーを設けています。
たった3畳の空間ですが、
普段そこで何する訳でもなく、
買ってきたものの仮置き場であったり、
洗濯をたたむ家事スペースであったり、
ゴロっとくつろげる読書スペースであったり、
実家の両親などが泊まりに来たときはベット代わりに使ったりと、

汎用性の高い無くてはならないフリースペースとして利用しています。

 


まとめ


 

畳自体の需要は落ち込んでいるものの、最近では多種多様な組み合わせでデザイン的なところでも見直されています。
畳の持つ、暖かみのある落ち着いた雰囲気や、独特な「い草」の香りはなんだか心を穏やかにしてくれます。
これから30年、40年に渡って暮らす家だからこそ、
変わっていく生活スタイルにあわせて用途を変化できる汎用性の高い畳床を検討してみてはどうでしょうか?

 

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