今年挑戦したフルマラソンの影響もあり、
最近は散歩が趣味となりつつあります。
家づくりの仕事に携わって早二十数年に、
現場監督~スタートしたキャリアも、
営業、設計、アフターメンテナンス、工務店経営と、
日々学びながらより良い家づくりを実現するために奮闘中!!
ご興味のある方は過去ブログも
遡って読んでいただければ大変嬉しいです!!!

最近、家の近所にある 大型の分譲地 を散歩コースにしています。
大手ハウスメーカー5社による条件付きの分譲地で、
区画数もかなり多く、
ちょっとした一つの街が生まれる規模です。
歩いていて感じるのは、
さすが大手メーカーだけあって
一棟一棟の仕上げはきれいで、
住宅としての安定感もあるということ。
ただその一方で──
同じメーカーが多く建つ特性上、
街並みが画一的になりやすい点が
やっぱり気になります。
統一感があると言えば聞こえは良いのですが、
住宅を生業としている身としては、
どこか、、、
黒川紀章さんの
カプセル建築を思わせるような、
同じ箱がずらっと並んだ光景にも感じてしまい、
少しだけ残念な気持ちがよぎる瞬間があります。
町というのは、
本来もっと多様で、
住む人の個性が外観にも暮らし方にもにじみ出て、
それが積み重なることで独自の雰囲気が生まれるもの。
でも大規模分譲だと、
どうしても
個より量産性が優先されてしまう部分があり、
街としての豊かさが薄れてしまうように思うのです。
とはいえ、
ここから住む方々の庭づくりや植栽、
生活の工夫が重なっていけば、
きっと時間とともに
その街ならではの色 が出てくるはず。
それを静かに見守るのも、
散歩の楽しみのひとつです。