現在、神戸市垂水区で進行中の「山と海を臨む木の家」では、大工さんによる外壁工事が進行しています。
今回は素焼きの焼杉をつかったインパクト抜群な外壁仕上げです。
焼杉は、伝統的な外壁の仕上げ材で焼き杉板はその名の通り、杉板の表面を炎で焼いて焦がしたもののことを言います。
昔から日本各地の家で使われてきた伝統の建材です。
私の実家周辺も古い建物には焼き杉が多く見られ幼いときは、学校の行き返りなど手を真っ黒にしてしまったことを思い出します。
焼杉の外壁材というと、今現在では表面を軽く燃やして炭化させた後ブラッシングをして炭化層を落し加工された焼杉がほとんどになりました。
大きな理由としては、
炭化層があるままだと触れば汚れるし、
見た目が燃え残りみたいで風吹けば炭の飛散する素焼きは、
サイディングなどに代表されるキレイな建材を見慣れた
現代人には一般受けしないとうのもあるのではないでしょうか?
外壁のほうも一部張りだし、
シンプルに焼いた杉の外壁なのですがなんとも言えない味のある仕上がりです。
焼杉もキレイにブラッシングされたものよりも、焼いたままの素焼きのほうが耐久性が高いと言われており、
その耐久性は、50年とも100年とも言われています。
大工さんは、真っ黒になりながら焼杉と格闘しており、苦労をかけますが仕上がりが楽しみです!
今回の物件は、この外壁の焼杉に始まり、
ハーフユニットを利用した檜張りの浴室、
造作家具で製作する造作キッチン、
木質系の内部仕上げも非常に多く大工さんの技量が必要だったり、苦労の多い現場です!
現在、担当してもらっている水谷棟梁の匠の技で、より良い住宅となるように期待したいと思います。
7月の完成に向けて現場は順調に進行中です!