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2016.10.21住宅業界のあれやこれや 建築材料|インテリア・その他

シックハウス解説②|健康住宅にクロス仕上げは向かないものなのか?

 

家のインテリアを彩る多種多様な 内装仕上

 

折角、新築で家を建てるのだから漆喰や珪藻土のような素材感のよい塗り仕上げや無垢の板張りで仕上げたいという方ももちろん存在します。
しかし、現在最も多く家の内装を彩る仕上げとして使われているものがクロス仕上げではないでしょうか。

 

ビニールクロス仕上げがシックハウスに密接に関係していた3つの理由。(シックハウス対策法施行前)

 

  1. 前回お話ししたシックハウス対策法が施行前はクロス施工に使われるノリに化学物質が含まれていたため。
  2. その施工面積が家の壁という内装仕上げの大部分を締めていて、竣工前での仕上げ工事のため換気が十分に行われないまま引渡しとなっていたため。
  3. シックハウス対策法以前は、計画換気の規定がなく、中途半端に気密性のよい家となっていたため、室内の汚れた空気を適切に入れ替え出来ていなかったため。

実際にそのようなことが原因でクロス仕上げがシックハウスの一因となっていました。
そのことで、ビニールクロス=シックハウスのような悪の根源のような印象を持っていらっしゃる方も少なくありません。
ただ、一因ではありますがすべての原因ではなく、下地に使われている合板、建具、その他建材が複合的に原因となり、換気が悪いことによってシックハウスが引き起こされていることは前回のブログでお話しさせていただきました。

 

クロス

 

健康住宅にクロス仕上げは向かないものなのか?

 

もちろん、質感やより高い調湿効果などをを求める場合、塗り壁や板張りの仕上げのほうがう良いものです。
しかし、化学過敏症の度合いにもよりますが、しっかり選定すればクロスは健康住宅としても十分に仕上げ材と使っていけるものだと思います。
クロスが最も選ばれる理由としては、施工のしやすさ、価格の安さ、張替えのしやすさ(メンテナンス性)などを総合的に考えると納得できるのではないでしょうか?
部屋のインテリアとしても優れたデザインのものも多く、独創性のある商品が数多くあります。
機能でも、調湿効果のある珪藻土クロスや水廻りのメンテナンス性のよいもの、
ペットなどに対応した消臭効果のある多機能クロスなどそのライナップは日々進化しています。

 

変わり種では、黒板になるクロスや、
ホワイトボードになるクロス、
マグネット磁石が引っ付くクロスなど、
ぶあつーいクロスのサンプルカタログで目移りしながら自分の求める内装仕上げを探してみてはどうでしょうか?

 

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