皆さんは、内壁仕上げの材料の珪藻土という素材を聞いたことがあるでしょうか?
珪藻土とは、藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物(堆積岩)です。
多孔質性の珪藻土は、調湿性能や脱臭性能が非常に優れており人気の自然素材の建材です。
一般的には、左官もしくは塗料材料として内壁などに塗られ呼吸する建材として使われます。
色々な商品として、塗装、左官材料として販売されていますが、その調湿性能はその商品によって大きな差があります。
主に壁の塗材に加工される際に、施工性を良くしたり、割れを防止するために接着剤などが混ぜられ、 この配合によっては、珪藻土の多孔質に悪影響をあたえる場合があるので商品選びには実績のある材料を選ぶことが重要です。
次に「珪藻土クロス」という壁紙に予め珪藻土を塗布した壁紙があります。
壁紙なので、塗と比較するとコストが安くできますが、塗布の厚みとしては塗壁と比較すると薄くなりますのでその分性能に劣ります。
また、自然素材系のクロスとなるため、ビニールクロスと比べると躯体の動きに弱く、下地や壁紙のジョイントが目立ちやすいということもあります。
質感としては、実際の珪藻土を塗布しているだけあって非常に良い感じではありますので、デメリットを理解した上で使っていきたい材料です。