前回のブログで、気密性、断熱性の高い家のほうが、同じ室温でも暖かく快適に人が感じるという体感温度についてお話しました。
性能の高くない家というのは、暖めたても、熱を保つことができず逃げていってしまう。
つまり、暖房をフル回転で動かし続けなければ室温を保つことができず、
結果、室内に温度ムラができ、光熱費も高くつきます。
また、暖房の暖かい空気は上へ上へと溜まっていく特性があります。
このことによって、体の頭付近は暑いぐらいなのに、足元は寒くて仕方ないという不快な環境になってしまします。
暖かい空気は上へ上へ行く特性があります。
そして、多くの既存住宅の床下を外部空間として外気が入れて換気する工法が採用されていて、十分な気密性、断熱性が確保されていないことが原因で底冷えする家になっています。
このことから、
●床面を断熱改修工事をする。
●足元から吹き出すような暖房器具もしくは、電気カーペットなど足元からも暖める工夫をする。
という2つの方法は、寒い冬を暖かく暮らすには効果的な方法と言えます。
この2つの方法は、結果として暖かく体感できるということは同じですが、その費用対効果は全く違うものとなります。
「床面を断熱改修工事をする。」方法では、初期の工事費のコストが高くかかる代わりに、その後の床面から熱が逃げることを遮断できるために、その後の暖房による光熱費を抑えることができます。
逆に「足元から吹き出すような暖房器具もしくは、電気カーペットなど足元からも暖める工夫をする。」方法では、初期費用としては、暖房器具の購入費用ぐらいで済みますが、その後の光熱費は高くつき、多くのランニングコストがかかってくるため、ランニングコストの安い暖房器具を選定する必要があります。
そのようなことを考慮しながら、室内の暖房計画を検討してみてはどうでしょうか?
効果的な暖房方法は、足元から行うです!
長くなったので次回は、室内の暖かさを逃がさない工夫について書きたいと思います。