先日、進行中の高砂市T様邸の気密測定を実施しました。
家のすき間を測定する検査で高気密住宅の性能を確認するためにに重要な検査です。
今回、測定結果の用紙をどういう見方をするのか?解説してみたいと思います。
まず、気密測定というのは、室内を締め切った状態で、特殊な気密を測定する機器を設置します。
そして、その機械を用いて、内部と外部の圧力差と通気量を圧を徐々に上げながら5点測定します。
正しく気密がとられていないと、圧力差が測定されず、エラーとなります。
上記写真のような機器で内部にファンがついていて空気をかき出します。
その測定結果が、一枚目の用紙になるのですが、「相当隙間面積」が測定した空間の隙間を表します。
この物件の場合、46cm2ですので、7cm角よりも少し小さなすき間が測定されたということになります。
そして次に 「隙間特性値」という数値があります。
これは、1から2の間の数値で表され、1に近いほど隙間の形状が細かいということになり、1.5以上ある場合については、どこかで大きな欠損がある可能性があり要注意で確認する必要があります。
今回は n=1.30とまずますの結果でした。
C値については、
「相当隙間面積」÷「建物の容積相当面積」で計算されます。
「建物の容積相当面積」とは、建物も容積を床面積に換算したもので、小屋裏、ロフト空間など床面積として換算されない部分の面積を、容積相当に換算して計算されます。
この物件の場合、159.47㎡の床面積相当と計算されました。
C値=46cm²÷159.47m²=0.288cm²/m²
国で定めた高気密住宅の定義は2.0cm²/m²以下で高気密住宅と定義されており、我々が目標としているC値=1.0cm²/m²前後という数値も大きく上回る結果なりました。
家の形状、断熱種類などいろいろな要因が関係することですが、監督の西川や、森藤大工など関係業者が丁寧な仕事をしてくれた結果だと思います。