一般的に木造住宅の天井高さは2,400mmが基準高さとして設定されることが多いです。
建築基準法上、居室の天井高さは2,100mm以上にしなさいという規定があり、後は、材料や人のモジュールから2,400mmを基準に考えます。
天井高さを高くすると、「開放感があり」、「部屋を広く感じたり」しますし、逆に低くおさえると、囲まれた感で「落ち着いて感じたり」と天井高さが人に与える心理的な影響は非常に大きなものがあります。
それは人それぞれの感じ方なので個人差があることなのです。
また、天井の仕上げが、
真っ白なビニールクロスなのか?
構造材が表しになっているような仕上げなのか?
どんな照明器具なのか?
内部建具の高さ関係?
部屋の使用用途(リビング、和室などの使い方の違い)など?
いろいろな要因によって天井高さの感じ方も変わってきます。
和室のように、床に座って生活する部屋は天井高さをおさえたほうが落ち着ける空間になりますし、逆に居室でも5帖以下の部屋となってしまう場合は少しでも天井を高くとったほうが広く感じることができます。
私個人的には、座っての生活に慣れているので、少し低めの2,250mmから2,300mmぐらいを基準にした空間がバランス良くて心地よく感じます。
個人個人で違う、心地よい、落ち着ける住まいの天井を考えましょう。