面白い小冊子をいただきましたので紹介します。
非売品のようですが…。
お隣の近江の国(現在の滋賀県)が発祥の近江商人についての小冊子です。
現代でも、近江発祥の大企業が多く各地で活躍し、その影響力の大きさを物語っています。
その近江商人の理念と商法について掲載されています。
少し内容を紹介すると、
「諸国物産廻し」:諸国の需要と価格の地域差に目を付け。産物を交流させる商法。近代の流通機構の原点だと評価されています。
「三方よし」:「売り手よし」「買い手よし」。自分のことばかり考えて高利を望まず。買い手も「よい買い物をした」という気持ちになるような商いが大事だという考えです。「世間よし」。商いで出かけた地域にとっても貢献できるような商いをしなければならなしい。この3つが揃ってこそ良い商いだとしていました。
近江商人は一回の取引で多くの利益を求めず薄利で商品を販売し、その中から利益を得るために経費の節減や無駄な支出を削減する「しまつ」を基本とし、長い視点で利益を得るという永続性を強く意識した商いに努めていたようです。
大昔の江戸時代から、現代に通ずる商いを確立しており、学ぶことが多いです。
非常に面白く読ませていただきました。