先日、現場を見回っていると、
丁度階段をかけている最中でした。
住宅において階段とは、
木工事の中で和室造作に次ぐ、難易度の高い大工工事です。
一昔前は、大工は階段を刻むことが出来れば一人前だと言われ、
その家の階段を見れば大工の腕がわかるとまで言われていました。
最近でこそ、階段もメーカーのプレカット(機械加工技術)が進み、
階段といっても、ほぼ現場で組み立てるだけで済む工法が主流になってしまいましたが…、
吹き抜け効果を使ったストリップ階段など、
建築の印象を変えるデザイン要素をたくさん含んで、
大工の「匠の技」によってかけられる階段もまだまだあります。
今回の階段も難易度が高く、
かなり苦労している様子でしたが無事階段をかけることができました。
内装工事が終わり、
養生のない状態で完成を見るのが楽しみです。
今後、この住宅の見どころのひとつとして、末永く大事に使っていっていただきたいと思います。