最近、こんな言葉を住宅会社の広告や説明で目にすることが増えてきました。
けれど正直なところ、
「等級が高いほどいい家なんですよね?」で話が止まってしまっている方も多いのではないでしょうか。
家づくりの仕事に携わって早二十数年に、
現場監督~スタートしたキャリアも、
営業、設計、アフターメンテナンス、工務店経営と、
日々学びながらより良い家づくりを実現するために奮闘中!!
ご興味のある方は過去ブログも
遡って読んでいただければ大変嬉しいです!!!

断熱等級とは、
国が定めている住宅の“熱の逃げにくさ”を示す基準です。
数字が小さくなるほど、
外の暑さ・寒さの影響を受けにくく、
冷暖房の効きが良い家になります。
現在の等級は1〜7まであり、
2025年からは等級4が最低基準として義務化されました。
つまり、これから建つ家は
「ある程度あたたかくて、ある程度すずしい」ことが当たり前の時代に入っています。
ここで出てくるのがUA値(外皮平均熱貫流率)という考え方です。
これは家全体からどれくらい熱が逃げるかを数値化したもので、小さいほど高性能になります。
たとえば兵庫県エリアでは、
●等級4=0.87以下
●等級5=0.60以下
●等級6=0.46以下
●等級7=0.26以下
と、等級が上がるごとに“熱を逃がさない力”が強くなります。
体感的に言うと、
等級4は「昔の家よりかなり快適」
等級5は「エアコンを止めても、しばらく快適」
等級6以上は「小台数のエアコンでの快適な暮らし」
という世界に近づいていきます。
数字だけでは語れない理由
ただし、ここで一つ大切なことがあります。
断熱等級は“設計と施工がきちんとできて、
初めて意味を持つ数字だということです。
どれだけ高い等級でも、
窓の取り方
日射の入り方と遮り方
すき間の少なさ(気密)
現場での施工精度
これらが伴わなければ、
思ったほど快適にならないケースもあります。
私たちは、数字をクリアすることよりも、
「冬の朝、リビングに入った瞬間に感じる空気」
「夏の夕方、エアコンを切った後の室温の戻り方」
そんな暮らしの実感を大切にした家づくりを心がけています。
断熱等級は、
ここからさらに“標準”が引き上げられていく流れにあります。
いま:等級4が最低ラインとして義務化
これから数年:等級5が「性能住宅の標準」として扱われる時代へ
将来:等級6以上が“資産価値のある家”の条件になっていく
実際に、
補助金制度や住宅ローンの優遇、
将来的な売却や相続の場面でも、住宅性能が「数字として評価される時代」に少しずつ移行しています。
だからこそ私たちは、
「今の基準を満たす家」ではなく、
「10年後、20年後も評価される家」をひとつの目標にしています。
断熱等級は、あくまで“性能の目安”。
その先にある
「どう暮らしたいか」
「どんな時間をこの家で過ごしたいか」
まで一緒に考えることが、
本当の意味での快適な家づくりだと思っています。