12月に予定しているお住まいの断熱改修では、
屋根面と床下に発砲ウレタン系断熱材のアイシネンを採用します。
先日の現地調査の際、
ちょうど施工会社さんによる発泡デモンストレーション(実演)を見ることができ、
お施主様と一緒に改めてその特長を確認してきました。
実物を見ると、
カタログや数値だけではわからない質の違いを実感できます。
今回は、一般的な吹付断熱(発泡ウレタン)との違いも交えながら、
その良さをまとめてみました。
家づくりの仕事に携わって早二十数年に、
現場監督~スタートしたキャリアも、
営業、設計、アフターメンテナンス、工務店経営と、
日々学びながらより良い家づくりを実現するために奮闘中!!
ご興味のある方は過去ブログも
遡って読んでいただければ大変嬉しいです!!!

オーガニックスタジオ兵庫では、
断熱材選定の際に、
■性能が経年で落ちにくい
■気密性を確保しやすい
■施工リスクが少ない
■住まい手の健康や安全性に配慮されている
という4点を重要視しています。
新築や既築でも考え方は変わってはくるのですが、
今回のような築20年以上経っている既築住宅の場合、
既存の隙間状態が把握しづらい現場ほど、
材料の安定性と追従性が高いアイシネンは相性が良いのです。
一般的な発泡ウレタンとの比較ポイント
アイシネンは柔らかく、
スポンジのような弾力があります。
家は夏と冬で数mm単位の伸縮を繰り返しますが、
この動きにアイシネンはしっかり追従するのが特徴。
● デモでの気づき
触った瞬間にわかるしなやかさや、
接着力の強さに、お施主様も
「これなら隙間ができにくそうですね」
と驚かれていました。
アイシネンは含水率が極めて低く、
湿気を通しにくい構造になっています。
湿気を含むと断熱材は一気に性能が落ちてしまいますが、
アイシネンはそれが起きにくい。
改修では、
既存の屋根裏・床下の環境を完全に読むことが難しいため、
湿気に強い断熱材を選ぶことは大きな安心材料になります。
発泡ウレタンの施工後に独特のにおいが長引き、
気になるケースがあります。
アイシネンはにおいが残りにくく、
お住まいしながらの改修でも比較的安心して採用できます。
先日の現場でも、実演直後でもにおいについても
発砲直後のものと時間が経過したものを比べていただきました。
屋根裏のサウナ状態が改善され、
冷房効率が上がります。
床暖房なしでも室温の安定感が変わります。
体感温度が上がり、
住み心地の改善につながります。
断熱・気密の改修は派手なリフォームではありませんが、
毎日の快適さ・光熱費・健康に直結するとても価値の高い工事です。
12月の改修工事でも、
お施主様に「夏冬の暮らしが変わった」と感じていただけるよう、
しっかり施工を進めてまいります。