今日は、
プレカットの軸組をチェックしていました。
プレカットとは、
住宅建築における木工事部分について、
現場施工前に工場などで原材料を切断したり加工を施しておくことです。
その昔は、
大工さんが家の平面図ひとつで、頭の中で考えて、
木材の加工まで一貫して行っていました。
ですので、上棟というのは、
お施主様にとってはもちろん、
大工さんにとっても、自分の仕事を確かめる一大イベントでした。
しかし、プレカットの普及によって、
次第に大工さんが加工して建築する家は減少してきました。
プレカットには、
工期短縮や現場での産業廃棄物抑制、
積算精度の向上によりコストダウンが図れるなどなど…。
さまざまな不安定要素に左右されることなく、
均一な部材を安定して調達できるメリットがあり、
1990年ごろより急速に普及し、木造軸組住宅に欠かすことのできないものとなりました。
その反面、
複雑な仕口には対応できないなどのデメリットがあり、
その部分については、現在でも大工さんの技術頼りになってしまいます。
プレカット工場より、
構造図のほうがでてきましたので、
内容を担当者を交えて細かくチェックしました。
その昔は、上棟されるまで、
棟梁の頭の中にしかなっかた3Dパースなども、
チェックできるまでに進化しています。
しかし、
3Dパースを見ていると、工法、建材は進化しても、
昔ながらの日本の木造住宅です。