介護住宅の見学で特に勉強になったのが、
手すりの考え方です。
介護と聞くと、まず思い浮かぶのが手すりです。
「退院してくるから手すりを付けよう」
「足腰が弱くなったから手すりが必要」
という考え方は自然です。
ただ、今回の説明を聞いて、
手すりはすぐ固定で付けるのが正解とは限らないと感じました。
家づくりの仕事に携わって早二十数年に、
現場監督~スタートしたキャリアも、
営業、設計、アフターメンテナンス、工務店経営と、
日々学びながらより良い家づくりを実現するために奮闘中!!
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例えば退院直後は、
体が弱っていて前かがみの姿勢になっていることがあります。
その状態に合わせて低めの手すりを付けると、
しばらくして体力が戻った時に高さが合わなくなる場合があります。
そうなると、
せっかく付けた手すりが使いにくくなり、
最終的にはタオル掛けのようになってしまうこともあるそうです。
まずは介護保険を使ったレンタルの手すりなどで様子を見る。
そして生活が落ち着き、
身体の状態がある程度安定してから、
本当に必要な場所に固定の手すりを付ける。
この流れは、
住宅改修を考える上で非常に現実的だと感じました。
また、介護保険による住宅改修費は、
原則として上限20万円までの制度があります。
自己負担は所得に応じて1割〜3割。
ただし、使える金額には限りがあるため、
最初に何となく手すりをたくさん付けてしまうと、
後から本当に必要な段差解消や床改修に使いにくくなる可能性もあります。
介護住宅では、
「今困っていること」
「今後起こりそうなこと」
「制度をどう使うか」
を整理して、優先順位を決めることが大切です。
高齢者体験もさせてもらいました。
足首を固定し、
前かがみの姿勢で歩くと、
平坦な場所でもかなり歩きにくくなります。
階段は上りよりも下りの方が怖く、
スロープも下りでは想像以上に不安定でした。
バリアフリーというと、
スロープを付ければ良いと思いがちですが、
勾配や長さによっては、高齢者や車椅子の方にとって逆に負担になる場合もあります。
設計する側として、
これは図面だけでは分かりにくい感覚でした。
次回へ続く!!