建築思想

オーガニックスタジオ兵庫の建築思想

オーガニックスタジオ兵庫は「健康で快適な住宅」を「手のとどくコスト」で提供するということを目標として平成24年に設立いたしました。

私が、元々どうして建築への道を歩むことになったかというと大学進学の進路に迷った際に、当時流行のドラマに影響されてのことでした。ミーハーな理由でしたが、かっこよく、葛藤しながら建築に取り組む姿に憧れを抱き建築学科への進学を決めました。
大学では、住環境を専攻し学びました。
当時の私は、冬の家は寒くて当たり前で「省エネ」と「快適性」は相反するものとして思っていました。

ですが、「温熱環境」を学んでいくうちに、「省エネ」⇔「快適性」ではなく「省エネ」=「快適性」だということに気がつき、大変興味を惹かれました。
そして、当時地元の兵庫県で先進的な「高気密高断熱」で「自然エネルギーの活用」した家を「自然素材」で造る某FCに加盟していた中小工務店に就職することにしました。この経験が今の住まいに関する思想の礎となっています。
住宅の性能がそれほど高くなくても「人がいるときにその部屋だけを部分的に暖房する。」ことによって、温暖な瀬戸内地方では「最小限の寒さ凌ぎ」ができます。
しかし、その「最小限の寒さ凌ぎ」は多くのエネルギーを消費している上に、局部的な採暖により暖かさと寒さが混ざり合ったものとなり快適な住環境とは言えません。「家は寒いもの」というイメージを覆すことは、冬の見学会などで、「暖かさ」を体感していただいた方々には、100の説明よりも効果がありました。

実際の「高気密高断熱」の家づくりは、昨今メディアに取り上げられる「エコハウス」「スマートハウス」などの華やかなイメージとは反して、地道な現場作業が性能を左右します。
つまり、作業する大工さんや関係する職人さん達に十分に理解してもらいながら進めていくということが重要です。
非常に地道で手間のかかる作業のため、コスト的に高くなりがちでした。
時には、大工さんと共に作業しながら効率の良い施工方法を模索しながら進めてきました。

また、現場監督として多くの住まい手の皆さんとも接しながら、住まいの状況を聞き取りする中で、住宅性能の勘が養われたことは大きいことでした。
試行錯誤しながらの経験の中で、耐震性、耐久性と並ぶ重要なこととして、家の基本性能を適切に高めることによって、劇的に小さなエネルギーで「快適」で「健康」に暮らせる環境を実現し、さらに「コスト」を抑えながら行うことも可能になりました。

創業を思いたった際に、目標を実現するために3つの指針のもと家づくりをすることにしました。

  • 1、耐震性、耐久性に優れている住宅を作ります。
  • 2、兵庫県にあった本当のエコ住宅を作ります。
  • 3、経済的に優れている住宅を作ります。

どんな家づくりにも予算というものがあり、それを無駄にせず最適なバランスをもって実現させていくことが私たちの最大の仕事だと考えます。我々の想い、考えを少しでも多くの方に共感いただいて、「健康で快適な住宅」を「自然素材」で提供する。
この信念を持って家づくりに邁進していきたいと思います。

オーガニックスタジオ兵庫株式会社
代表取締役 大島伊知郎

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