住宅基本性能 3.素材感を大事にした 内装仕上げについて

03素材感を大事にした内装仕上げについて

床仕上げ

一般的に使用されている合板フローリングは、合板の表面に木目のきれいな薄い木が貼り付けてあるだけです。そのままではすぐに磨り減って下地の合板が見えてしまいます。それを防ぐためにフローリングの表面に硬い塗装処理をします。合板フローリングのような人工建材は、完成時が一番きれいで、経年共に汚れ、傷ついていきます。
それに対して、オーガニックスタジオ兵庫では床板に、十分に乾燥させた無垢材を使用します。木そのものの質感を味わうことができ、施工された後、経年と共に味わいがあり、空気中の水分の吸収・排出を繰り返していきます。自然素材の持つ温かみや、メリットを暮らしの中に取り入れていただきたいと思います。

ナラ床材

現在、日本で使われているフローリングは無垢フローリングに限らず合板フローリングなどの柄にもこのナラ柄が非常によく使われ、その数を含めますと日本で一番よく使われていると言われています。特徴としては、くっきりした木目と淡い褐色のコントラストが美しい。硬い材料で、傷が付きにくい素材です。しかし、硬い材料なので、素足で歩いた感覚や寝転がった心地よさは杉よりも劣ります。充分な強度と耐久性を持ち、無垢フローリングの定番的人気素材です。

ウォルナット(胡桃)床材

ウォルナットは北アメリカやカナダで産出されており、チークやマホガニーと共に世界三大銘木の一つに数えられています。木質は重硬で衝撃に強く、強度と粘りがあり、狂いが少なく加工性や着色性も良いという特性を持っています。落ち着いた色合いと重厚な木目から、高級家具材や工芸材に用いられてきました。
無垢材の使用をお考えになるお客様は、傷のことを心配されますが、 ウォルナットは硬い材質のため傷がつきにくい素材です。

杉床材(県産材)

日本で古くから親しまれてきた、割裂性がよく、薪割りのように割ることによって、角材から板材までを作ることができる材料です。
気温の高い夏は、家の中を素足で歩くことも多くなります。湿気をよく吸収するので、杉材を使用したお部屋なら 湿気の多い梅雨時期や真夏の気温が高い季節の不快感をあまり感じずに 過ごすことができます。
魅力的な特徴を持った杉材ですが、いいことばかりではありません。 いくつか注意しなければならないこともあります。代表的なものは、反りがきやすい、節がある、傷がつきやすいなどが挙げられます。
しかし、使い込めば使い込むほど味の出てくる杉材は、少しの不便さや欠点が あったとしても、私たちの生活を快適にしてくれるものであると考えています。

内壁仕上げ

ほとんどの住宅会社が内壁仕上げ素材として採用しているのが「ビニールクロス」ではないでしょうか。オーガニックスタジオ兵庫では、内壁に自然素材である珪藻土塗り、エコクロス、シナベニヤなどを使用します。

内装材もデザイン性を考慮し、色や木目そのものが意匠になっています。各木材の特性を生かしながら、全体をコーディネイトするので、バランスのとれた落ち着きのある空間を演出します。

珪藻土塗り

多孔質性を売りにしている珪藻土は、調湿性能や脱臭性能が非常に優れています。オーガニックスタジオ兵庫では、リビング廻りの壁仕上げ材として採用しています。

エコクロス

全て、珪藻土が理想的ですが非常に高価です。そこで、オーガニックスタジオ兵庫では居室の壁仕上げ材としてエコクロスを採用しています。エコクロスは、天然素材が原料の壁紙です。燃焼時にダイオキシンといった有害ガスを発生しない環境に優しい壁紙のため、最近注目されています。ホルムアルデヒドを吸着し消臭作用があるものもあるため、住む人にやさしい壁紙と言えるでしょう。

クロス張り

クロスとは、壁紙の一種。壁仕上げの中では最も一般的。クロスは、色やデザインが豊富で水拭きができるため掃除しやすいことが特徴。最近は、汚れ防止抗菌機能付きクロスや、ホルムアルデヒド消去機能付きクロスなど、機能付きのクロスも多いです。オーガニックスタジオ兵庫では、水廻りの壁仕上げ材として採用しています。

天井仕上げ

シナべニヤ

シナ合板とは、シナノキ(榀の木)を薄く切った単板を表面に貼った木質ボードのことで、シナベニヤとも呼ばれるものです。
建築家が設計した住宅では仕上げ材としてよく使われ、住宅メーカーでは仕上げとして使われない材料です。建築コストが安い割に、素材感が良いのが、よく使われる理由です。
オーガニックスタジオ兵庫では、天井仕上げの材として採用しています。

クロス張り

壁仕上げでも説明しましたが、もっとも一般的でコストの安い内装仕上げ材です。シンプルに見せ、コストを抑える意味で天井仕上げ材として採用しています。

内部木製建具

ハウスメーカーはもちろん既製品のドアしか使っていませんし、一般的な工務店もドア(建具)は既成品のプリント建具を使うことがほとんどです。
室内における建具の面積は大きく、毎日手で触れる場所なので、印象を大きく左右します。オーガニックスタジオ兵庫では、節のないオリジナル造作建具(シナ合板)を標準仕様としています。メーカーの既成部材と違い自然素材に調和し、建築コストも優れています。

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