01地震に備える耐震等級3
家のコンクリート基礎、木の骨組みは、真に家の基礎でありその強度により家の耐震性、耐久性を大きく左右するものです。
我々の住む兵庫県は過去に阪神淡路大震災を経験し多くの教訓を得ました。
しかし、今現在、通常木造2階建ての建物において構造計算は「壁量計算」と呼ばれる簡易な計算で計算する設計事務所、工務店が9割以上を占めます。
これで建築基準法上の確認申請は問題ありません。
しかし、平成12年に制定された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で、建築主が、耐震性を判断する目安となるように3段階の耐震等級が表示されました。
等級1が基準法と同じです。そして、等級2、等級3となるほど建物の耐震性は高くなり、等級3で等級1の1.5倍の強度となります。
耐震等級1レベルについて「数百年に一度発生する地震(東京では震度6強から震度7程度)の地震力に対して倒壊、崩壊せずといった表現で非常にわかりにくい表現です。
しかし、防災科学技術研究所の兵庫県耐震工学研究センターで実施された木造3階建て住宅を試験体とした実大振動実験で「長期優良住宅」必須性能である耐震等級2の建物が、震度6強で倒壊しました。
その結果により、簡単な形状の建物ならまだしも、開放感の大きい建物や、形状が複雑であったりすると簡易な壁量計算では100%安全といいきることができません。
よってオーガニックスタジオ兵庫では3階建以上の木造住宅では義務となっている「許容応力度計算」という計算法を用いて構造計算を行なうようにしています。