浴室の手摺(てすり)は、
将来を見据えるとつけておいて良かった設備の代表格です。
とくに在来浴室やタイル床など滑りやすい仕様の場合、
転倒防止という意味では大きな安心材料になります。
ただ一方で、設計者として感じるのは
「つけすぎ問題」です。
家づくりの仕事に携わって早二十数年に、
現場監督~スタートしたキャリアも、
営業、設計、アフターメンテナンス、工務店経営と、
日々学びながらより良い家づくりを実現するために奮闘中!!
ご興味のある方は過去ブログも
遡って読んでいただければ大変嬉しいです!!!

浴室は湿気がこもりやすく、
水垢やカビとの戦いの場。
手摺を増やせば増やすほど、
当然ですが掃除箇所は増えます。
・壁との取り合い部分
・ブラケットの裏側
・L字部分のコーナー
日々のお手入れを考えると、必要最小限がベスト。
最近ではお風呂につくアクセサリーは最小限にすることが増えてきています。
「とりあえず多めに」は、
暮らし始めてから後悔するケースもあります。
新築時にあまり考えず
「将来つければいい」と思っていると、
意外な落とし穴があります。
浴室の壁は、
パネルや石膏ボードの裏に構造用合板などの下地が入っていないと固定できません。
下地の位置によっては、
・希望の高さに設置できない
・横型が難しく縦型のみになる
・デザイン性の高い製品が選べない
といった制約が出ることもあります。
特にユニットバスでは、
メーカー指定位置以外は制限がある場合もあるため、
設計段階での想定が重要です。
私がよくお伝えするのは、
今すぐ必要かどうか
将来どの位置が使いやすいか
下地だけは仕込んでおくか
この3点です。
若いご夫婦であれば、
「今は不要だが、下地だけ入れておく」という選択も賢い判断。
将来必要になった時、選択肢が広がります。
家づくりは、今の暮らしだけでなく、
10年後・20年後も見据えること。
ただし、安心を求めすぎて暮らしにくくなるのは本末転倒です。
掃除性・デザイン性・将来性。
このバランスをどうとるかが、
大切だと感じています。