家づくりで「自然素材の壁にしたい」と考えたとき、
よく名前が挙がるのが珪藻土と漆喰。
どちらも見た目は似ていますが、
実は“固まり方”がまったく違います。
この違いを知っておくと、性能やメンテナンス性の考え方も変わってきます。
家づくりの仕事に携わって早二十数年に、
現場監督~スタートしたキャリアも、
営業、設計、アフターメンテナンス、工務店経営と、
日々学びながらより良い家づくりを実現するために奮闘中!!
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結論から言うと、
珪藻土は粉末状の素材に、
水と糊のような役割をする“つなぎ材(バインダー)”を加えて練り、壁に塗ります。
施工後は、水分が蒸発することで固まっていきます。
つまり、乾燥が硬化のポイントです。
そのため、柔らかい質感が出しやすく、部分補修もしやすい反面、
水がかかる場所では表面が弱くなることもあります。
調湿性能を重視したい空間には、相性の良い素材と言えます。
漆喰は石灰石を原料にした素材で、
塗った後に空気中の二酸化炭素(CO₂)と反応して、
再び“石”の状態に戻ることで硬化します。
この反応を「炭酸化」と呼びます。
時間をかけてゆっくり固まるため、
耐久性が高く、水にも強いのが特徴です。
玄関や洗面まわりなど、
長くきれいに保ちたい場所には漆喰が向いています。
ひとことで覚えるなら
珪藻土=水が抜けて固まる壁
漆喰=空気と反応して石になる壁
この違いは、見た目だけでなく、
住まいの寿命やメンテナンスの考え方にもつながってきます。
素材を選ぶときは、
「雰囲気」だけでなく、「どう固まるか」まで知っておくと、
後悔のない家づくりになります。
最近の市販塗材には、
施工性向上のために樹脂や糊成分が入っているものも多いので、
すべてが「完全な空気硬化型」とは限らない、
という点も現場目線では大事なポイントですね。