先日、義母がケア施設へ入所することとなり、
その準備を家族で手伝いました。
普段は「家を建てる」「リフォームする」側でお施主様に対して
引越し準備の説明やアドバイスをしている私たちですが、
いざ生活拠点を移す引越しの場面に立ち会うと、その大変さを改めて実感しました。
家づくりの仕事に携わって早二十数年に、
現場監督~スタートしたキャリアも、
営業、設計、アフターメンテナンス、工務店経営と、
日々学びながらより良い家づくりを実現するために奮闘中!!
ご興味のある方は過去ブログも
遡って読んでいただければ大変嬉しいです!!!
一番大きな作業は「持っていく物」「持っていけない物」の仕分けです。
施設では部屋の広さや収納が限られているため、
すべてを持ち込むことはできません。
「これは必要だろうか」
「思い出として残したいが使う場面はあるか」
そんなやりとりを重ねながら、必要最低限の荷物をまとめました。
施設のお部屋に合う家具・収納用品を考えるのも重要です。
たとえばテーブルや収納ケース、
コンセントまわりの分岐などは、
現地の間取りを確認した上で用意する必要があります。
普段の住まいづくりでも「置きたい家具に合わせた寸法取り」が欠かせないのと同じですね。
引越しは「荷物を運ぶ」だけではなく、
電気・ガス・水道・通信・保険といった契約ごとの整理も伴います。
義母の場合もインターネットや携帯、
NHKの契約確認など、意外と手続きが多く、こちらも時間がかかりました。
家から施設へ移るというのは、ご本人にとっても大きな転換点。
新しい生活にスムーズに入れるように、
安心感を持ってもらえるサポートも大切だと感じました。
家づくりも引越しも「暮らしを整えること」が目的です。
荷物の仕分けや寸法取り、
契約整理など、引越しで感じた大変さは、
新しい住まいを考えるうえでも役立ちます。
収納計画をしっかり立てること
家電や家具のサイズを事前に把握すること
暮らしに必要なインフラや契約を整理しておくこと
これらは住まいづくりにおいても欠かせない視点。
引越しを通して改めて「生活の器としての家の役割」を考えさせられました。