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2012.10.09家づくり計画|住宅性能を考える

高気密住宅のシロアリ対策

高断熱な優れた住宅を造るためには、
住宅を高気密化する必要があります。

気密が不足すると、
省エネルギーにならないだけでなく、
結露やカビの深刻な被害などの原因になります。

気密施工で難しくなってくるのが、
元来、日本の住宅は床下に風を通して床下の木材を湿気させない工法でした。

断熱材が普及して、
床面で断熱材を入れて内部と外部と区切る床断熱工法が主流となりました。

しかし、床断熱の場合、
気密化するのに手間と費用がかかり、
床下を室内として気密化する基礎断熱工法が採用されています。

高断熱・高気密住宅を造るにあたって
十分な気密化されることのないまま断熱材を入れているだけでは、
性能通りの断熱効果は期待できませんし、結露などの家を傷める原因にもなります。

土さえあればシロアリはどこにでもいます。

ベタ基礎工法が普及するなど家の構造が
シロアリの侵入しにくい設計・仕様に変わってきましたが、
侵入する可能性がゼロになることはありません。

新商品として、限りなく自然素材に近い床下防蟻防腐処理として、
ホウ酸と木炭をつかった新防蟻工法が注目です。
以前より木炭をつかった「ヘルスコ・キュアー」という商品は自然系防蟻材として知っていましたが、
日本木材保存協会に認定が未取得で長期優良住宅仕様の劣化等級3を満たさないというデメリットがありました。

2011年9月に日本木材保存協会の認定を取得した
ホウ酸系の防蟻防腐剤「モクボーペネサーブ」をあわせることで、
長期優良仕様を満たしながら、人体への影響を最小限に抑えることができます。

ホウ酸+木炭となると費用的にかなり増額となりますが、
既存の防蟻材→ホウ酸系に変更すると薬剤の差額分ぐらいで、
家の大きさによりますが数千円~1万円程度の増額です。

今後、高気密住宅の、
ホウ酸系の防蟻剤への移行が必須となってきます。

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