住宅基本性能 5.省エネ設備に対しての 考え方

05省エネ設備に対しての考え方

住宅も「燃費」で選ぶ!

車を選ぶときに、1リットルに何キロ走るかは大事なポイントです!家だって暮らすためにかかる費用があります。
家の燃費とは、「水道光熱費、つまり冷暖房エネルギーもランニングコスト」のことです。

住宅費用とは、「住宅購入費用、月々のローン支払い額」だけではありません。冷暖房の光熱費などのランニングコストが毎月かかってきます。このランニングコストを抑えるためには、車によって燃費が違うように、家の基本性能が深く関係してきます。

では、住宅でのエネルギー使用割合はどうなっているのでしょう。
下図の調査結果を見てみると、住宅で利用するエネルギーの約半分を給湯と暖房が占めています。
ということは、この2つの効率を上げることが大きな効果を生むことにつながります。

住宅設備について

住宅設備については、機能とコストを考慮した製品でまとめています。 それぞれの部分(システムキッチン、システムバス、洗面台、トイレ、給湯器)を我々がコストパフォーマンスに優れる製品に絞り込み、その中より選んでいただくという方法をとっています。数ある工業製品のなかから、住宅の雰囲気を損なわないデザインの洗練されたものを厳選してお勧めしております。

床下エアコンによる全館暖冷房システム

エアコンはヒートポンプ技術により、非常に省エネルギーな暖冷房機器です。「暖房」について考えると、光熱費比較で、エアコンは暖房器具の中でも上位の性能があります。また、冷房と暖房機能を兼ねられるので、設備コストが重複しないのも魅力です。
オーガニックスタジオ兵庫では、床置き型エアコンを半埋込みに設置する方法を標準仕様としています。床置き型エアコンは吹き出し口が機器の上下2カ所にあり、吹き出し方法を切替えることができます。暖房時には上下両方から温風を排出し、冷房時は上方のみから冷風を排出します。冬は、深夜電力を最大限活用し、ベタ基礎を蓄熱源として利用します。設定温度を機種上限温度(30℃)にして、夜の間にベタ基礎を温めるように運転します。深夜電力を8時間最大限利用しても、ランニングコストは安価に済みます。
また、無垢のフローリングも施工可能で、床全体がくまなく温かくなるため、場所によって極端に温度が違うという不快感もなくなり、快適に過ごすことができます。

高効率給湯器設備

 高効率給湯器設備として大きく分けて「エコキュート(電気)」と「エコジョーズ(ガス)」の2つがあります。オーガニックスタジオ兵庫ではエコキュートの370Lを標準仕様としています。深夜電力を利用して圧倒的にランニングコストが安いのが魅力です。光熱費の中で一番大きいのは、給湯にかかる費用です。ガス給湯器は設置に係る費用は安いですが、ランニングコスト(\7,000~\9,000/月)がかかります。エコキュートの場合\1,500程度/月程度です。
オプションで「エコジョーズ」+「太陽熱温水器」+「太陽光発電」の組み合わせプランも提案しています。「太陽熱温水器」とは、太陽で沸いたお湯を使っている限り「燃料費がゼロ」になります。又省エネの観点では、こちらの方がおすすめです。

高効率給湯器設備





建築技術の向上、住宅の高性能化によって特に気密に気を使った工法でなくてもある程度の気密を確保された住宅が増えてきました。
なおかつ建材に接着剤があふれていることから平成15年に建築基準法がシックハウス対策を建築基準法に盛り込みました。
この時になされた改正は「24時間換気の義務化」と「室内で利用する建材への規制の適用」でした。

「24時間換気の義務化」については、ほとんどの住宅が給気口と排気用換気扇による24時間換気を行っています。
住宅の場合は、給排気を機械で行う「第一種換気」と、給気は自然、排気が機械で行う「第三種換気」に分けることができます。
どちらの工法もメリット、デメリットがありますが、簡単に説明すると「第一種換気」は熱交換ができ換気による熱損失を軽減できるメリットがありますが、導入コストは高め、「第三種換気」は外の冷たい空気をダイレクトで家の中に入れるので熱損失が大きく、導入コストは抑えられます。

換気工法や種類というのは多種多様でメリット、デメリットを理解した上で選定することが重要です。
ただ、いくら良い工法、機器を選んだとしても家の気密性能が良くなければ性能通りの効果は望めません。
給気口から入った新鮮な空気が家中よどみなく通り抜けて排気口から排出されるのが換気の理想です。

しかし、この中途半端な気密性の住宅では、このルートが曖昧となり「空気のよどみ」ができ、しっかりと換気することができません。
家に臭気などは、自然素材系の漆喰や珪藻土の効果によって緩和されたりすることがあります。
ただ、その効果は付加価値として考え、まずは、しっかりと気密性を確保するすることによって、室内の「空気のよどみ」をなくし計画的に換気することが室内の空気を新鮮に保つ効果の高い方法となります。

太陽光発電について(推奨工事)

 太陽光発電は省エネ住宅の切り札ともいえる商品です。Ⅳ地域の既存住宅の平均的な1次エネルギー消費量は年間75GJ程度です。太陽光4.0KWを導入した場合、40GJほどの1次エネルギー消費量を削減できます。また、光熱費を検討すると

(光熱費検討概算)
太陽光発電 3.5kW設置の場合。
発電量 3,500kWh/年間(気候、立地条件等により変動します。)
自己消費分単価 28円/kWh
自己消費分※ 29,400円 (2,450円/月間)
売電単価 42円/kWh
売電 102,900円/年間 (8,575円/月間)
発電収入 132,300円/年間 (自己消費分+売電)
※生活スタイルや家族構成によって変動しますが、発電量の30%にて計算。

年間132,300円の収入見込めます。生活スタイルや家族構成によって変動しますが、光熱費をマイナスとして考えることができます。
機械なので、長期間の使用を考えるとメンテナンスが必要になってきます。太陽光発電は大変な成長産業である一方で、業界を去るメーカーも少なくありません。将来的に責任をもってメンテナンス可能なメーカーを選定する必要があります。

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