02地元ひょうごの木材で建てる
木材本来の「素材感」を大事にする。
我々は無垢の素材感が好きですが、ことさら健康住宅だと声高に言う気はさらさらありません。
木を使う理由は単純にその本物の「素材感」が好きだからです。
「その素材のもつ肌触り。」
「床の足触りの気持ちよさ。」
「なにげなく眺めた時、心が感じる優しくなる気持ち。」
木の家は精神的にやすらぎを与えてくれるものだと思います。
我々の住む兵庫県は面積の67%が森林で、戦後の国を挙げての林業促進で杉・桧などの針葉樹が大量に植林されました。このため、自然な広葉樹を交えた森林ではなく、大半を杉・桧などの針葉樹が占める不自然な森林となってしまっています。その森林の杉・桧は伐採の時期を迎えています。
このまま木材の利用が減少すれば、兵庫県の山が荒廃し森林の元気がなくなってします。
地産地消の考え方で、昔は地場で採れた木材で建築していました。木材も地域性があり、気候風土に馴染んだものが良いのですが、近年では価格競争により輸入材が主流となっています。ますます国内の林業家は厳しい状況に置かれています。環境問題を考慮すれば、海外からの輸入に掛かるエネルギーコストは莫大なもので、CO2を排出しています。近くの木で建てることで環境にも貢献でき理にかなった選択です。